正社員IT職を辞めたい|甘えではない限界サインと判断基準

コードが映る二画面のデスクと奥に立つ女性が、IT職を離れるか迷う静かな職場風景 正社員

冒頭の注意書き

この記事は、正社員IT職を辞めたいと感じている方に向けた一般的な情報整理です。
退職、休職、異動、転職、契約変更などの扱いは、会社の就業規則や雇用契約、職場の状況によって変わります。

心身の不調が強い場合は、ひとりで判断を急がず、社内窓口、医療機関、労働相談窓口、転職支援サービスなどに相談することも選択肢になります。

導入

正社員としてIT職で働いていると、周囲からは「専門職だから安定していそう」「将来性があるから辞めるのはもったいない」と見られることがあります。

けれど、実際にはIT職ならではのつらさもあります。

納期に追われる。
障害対応で急に呼ばれる。
仕様変更が続く。
勉強し続けなければならない。
わからないことを聞きづらい。
チームや現場によって負担が大きく違う。

こうした状況が続くと、「正社員IT職を辞めたい」と感じても不思議ではありません。

ただ、辞めたい気持ちが出たときに難しいのは、それが一時的な疲れなのか、限界サインなのか、判断しづらいことです。

この記事では、正社員IT職を辞めたいと感じたときに、甘えと決めつけずに考えたい判断基準を整理します。
あわせて、IT職の働き方の特徴、雇用と非雇用で変わる点、退職前に確認したいことも見ていきます。

まず結論

正社員IT職を辞めたいと感じることは、甘えとは限りません。

特に、心身の不調が続いている場合、仕事量や責任が明らかに偏っている場合、相談しても改善の見込みが薄い場合は、限界サインとして受け止めたほうがよいケースがあります。

一方で、すぐに退職だけを選ぶ前に、状況を分けて考えることも大切です。

今つらい原因が、IT職そのものにあるのか。
今の会社やチームにあるのか。
正社員という働き方にあるのか。
それとも、担当業務や人間関係、労働時間にあるのか。

ここが整理できると、「辞めるべきか」「異動を相談するか」「転職するか」「働き方を変えるか」が見えやすくなります。

正社員IT職を辞めたいときは、気持ちだけで自分を責めるのではなく、体調、労働時間、仕事内容、将来性、相談先、次の生活設計を確認しながら判断することが大切です。

用語の整理

正社員IT職を辞めたいと考えるときは、まず言葉の意味を整理しておくと判断しやすくなります。

同じ「IT職」でも、働き方や責任の範囲はかなり違います。
また、「辞めたい」といっても、退職だけでなく、休職、異動、転職、職種変更、働き方の変更など、いくつかの方向があります。

正社員IT職とはどのような働き方か

正社員IT職とは、会社と雇用契約を結び、期間の定めがない働き方としてIT関連業務に従事する人を指すことが多いです。

たとえば、次のような仕事があります。

  • システムエンジニア
  • プログラマー
  • インフラエンジニア
  • 社内SE
  • ヘルプデスク
  • ITサポート
  • Webエンジニア
  • セキュリティ担当
  • プロジェクト管理
  • 情報システム部門の担当者

ただし、同じ正社員IT職でも、会社によって仕事内容は大きく変わります。

自社サービスを開発する会社もあれば、顧客先のシステム開発を行う会社もあります。
社内のIT環境を支える仕事もあれば、客先常駐でプロジェクトに入る働き方もあります。

そのため、「IT職がつらい」と感じていても、実際には今の職場環境や担当範囲が合っていないだけのケースもあります。

「辞めたい」は退職だけを意味しない

「辞めたい」と感じると、すぐに退職を思い浮かべる方もいるかもしれません。

けれど、実際にはいくつかの選択肢があります。

  • 今の部署から異動する
  • 担当プロジェクトを変える
  • 上司や人事に業務量を相談する
  • 休職を検討する
  • 同じIT職で別会社へ転職する
  • IT職から別職種へ移る
  • 正社員から契約社員や派遣社員へ変える
  • 業務委託やフリーランスとして働く

つまり、「正社員IT職を辞めたい」という気持ちの中には、仕事そのものを辞めたい場合もあれば、今の環境から離れたい場合もあります。

最初にここを分けるだけでも、判断は少し落ち着きやすくなります。

似ている言葉との違い

「退職」「転職」「休職」「異動」は、似ているようで意味が違います。

退職は、今の会社との雇用関係を終えることです。
転職は、別の会社や働き方へ移ることです。
休職は、雇用関係を続けたまま一定期間仕事を休む制度です。
異動は、同じ会社に在籍しながら部署や担当業務を変えることです。

正社員IT職を辞めたいと感じたとき、すぐに退職しかないと思い込むと、選択肢が狭くなってしまうことがあります。

ただし、休職や異動の制度は会社ごとに違います。
利用できる条件や手続きは、就業規則や人事窓口で確認が必要です。

誤解されやすい言葉の整理

IT職では、「成長」「スキルアップ」「自己学習」という言葉がよく使われます。

もちろん、新しい技術を学ぶことはIT職の大切な要素です。
しかし、すべてを個人の努力だけで背負う必要があるとは限りません。

教育体制がない。
質問できる人がいない。
未経験に近い業務を急に任される。
残業後や休日に学習し続けないと追いつけない。

このような状態が続くと、努力不足ではなく、環境や業務配分の問題が関係していることもあります。

「自分が弱いから辞めたいのではないか」と決めつける前に、仕事の仕組みや職場の支援体制も含めて考えることが大切です。

仕組み

正社員IT職がつらくなりやすい背景には、IT業界やIT業務の仕組みが関係していることがあります。

個人の性格だけではなく、納期、障害対応、顧客対応、チーム体制、評価制度などが重なることで、負担が大きくなるケースがあります。

IT職で負担が大きくなりやすい流れ

IT職の仕事は、目に見える作業だけで終わらないことが多いです。

たとえば、システム開発では、要件を聞くところから始まり、設計、開発、テスト、修正、リリース、運用まで続きます。
その途中で仕様変更が入ることもあります。
障害が起きれば、予定していた作業を止めて対応することもあります。

表面上は「パソコンに向かう仕事」に見えても、実際には多くの調整や判断が必要です。

特に正社員の場合、担当範囲が広がりやすいことがあります。
開発だけでなく、顧客対応、後輩指導、進捗管理、資料作成、障害対応まで任されるケースもあります。

この状態が続くと、仕事が終わらない感覚になりやすくなります。

雇用での流れ

正社員、契約社員、派遣社員、パートやアルバイトなどの雇用では、会社と雇用契約を結びます。

正社員IT職の場合、一般的には会社の指揮命令のもとで働き、勤務時間、休日、給与、残業、評価、異動などは会社のルールに沿って扱われます。

正社員は安定性があるとされる一方で、会社側の方針に合わせて担当業務が変わることもあります。
プロジェクト変更、部署異動、追加業務、緊急対応などが発生することもあります。

そのため、辞めたいと感じたときは、雇用契約書や就業規則だけでなく、実際の働き方も確認する必要があります。

  • 残業時間はどの程度か
  • 休日対応がどのくらいあるか
  • 業務範囲が曖昧になっていないか
  • 評価基準が現実的か
  • 相談して改善する余地があるか

これらを整理すると、問題が「正社員IT職全体」なのか、「今の会社やチーム」なのか見えやすくなります。

非雇用での流れ

業務委託やフリーランスは、会社に雇われる働き方とは異なります。

業務委託では、契約内容に基づいて仕事を受ける形になります。
準委任や請負などの契約形態が使われることもありますが、実際の扱いは契約内容によって変わります。

IT職では、フリーランスエンジニアや業務委託のITサポート、Web制作、システム保守などの働き方もあります。

自由度が高いと感じる人もいますが、案件獲得、契約交渉、報酬請求、税金、社会保険、仕事が途切れたときの備えなどを自分で考える必要があります。

正社員IT職を辞めたいからといって、すぐにフリーランスが楽になるとは限りません。
働く場所や時間の自由が増える一方で、収入や契約の不安が増えるケースもあります。

どこで認識のずれが起きやすいか

IT職では、次のような部分で認識のずれが起きやすいです。

会社は「成長機会」と考えている。
本人は「負担が大きすぎる」と感じている。

上司は「少し忙しい時期」と見ている。
本人は「もう限界に近い」と感じている。

会社は「IT職なら学んで当然」と考えている。
本人は「業務時間外まで勉強し続ける余裕がない」と感じている。

このずれが続くと、相談しても理解されていない感覚が強くなります。

辞めたい気持ちが強くなったときは、感情だけで伝えるよりも、残業時間、睡眠、体調、業務量、対応件数、相談履歴などを整理しておくと、状況を説明しやすくなります。

働き方で何が変わる?

正社員IT職を辞めたいと考えるときは、ほかの働き方との違いも見ておくと判断しやすくなります。

同じITの仕事でも、正社員、契約社員、派遣社員、パート、業務委託、フリーランスでは、責任の範囲や安定性、自由度が変わります。

正社員で見方が変わるポイント

正社員は、雇用の安定性や福利厚生、賞与、昇給、キャリア形成などの面でメリットを感じやすい働き方です。

一方で、会社の方針に合わせた働き方になりやすい面もあります。

たとえば、IT職では次のようなことがあります。

  • 希望しないプロジェクトに配属される
  • 技術領域が急に変わる
  • マネジメント業務が増える
  • 顧客対応や障害対応を任される
  • 残業や緊急対応が続く
  • 退職しづらい雰囲気を感じる

正社員だからこそ、責任や期待が重く感じられることもあります。

「安定しているのに辞めたい自分は甘いのでは」と感じる方もいますが、安定と負担は別の問題です。
雇用が安定していても、心身がすり減っているなら、働き方を見直す理由になります。

契約社員や派遣社員で変わるポイント

契約社員や派遣社員のIT職では、契約期間や業務範囲が比較的はっきりしているケースがあります。

派遣社員の場合は、派遣会社と雇用契約を結び、派遣先で働く形が一般的です。
業務内容や就業条件は、契約内容に沿って確認されます。

正社員よりも責任範囲が限定されることもありますが、契約更新の不安や待遇差を感じることもあります。

「正社員IT職を辞めたいけれど、ITの仕事自体は続けたい」という場合、契約社員や派遣社員として業務範囲を絞る選択肢が合う人もいます。

ただし、収入、契約更新、福利厚生、キャリアの見え方は会社や案件によって違います。
条件をよく確認することが大切です。

パートやアルバイトで変わるポイント

ITサポート、ヘルプデスク、事務系のIT補助などでは、パートやアルバイトの求人がある場合もあります。

勤務時間を抑えやすいことがあり、生活とのバランスを取りたい人には合うケースがあります。

一方で、収入や担当できる業務範囲、キャリア形成の面では制限を感じることもあります。
正社員IT職からパートやアルバイトに変える場合は、生活費、社会保険、将来の働き方も含めて考える必要があります。

業務委託やフリーランスで注意したいポイント

業務委託やフリーランスは、働き方の自由度を感じやすい一方で、会社員とは違う責任があります。

正社員のように毎月決まった給与が入るとは限りません。
案件が終われば、次の仕事を探す必要があります。
税金や保険、経費、請求、契約管理も自分で行う場面が増えます。

IT職ではフリーランスという選択肢が現実的に見えやすいですが、自由度だけで判断するとギャップを感じることがあります。

「会社を辞めれば楽になるか」ではなく、「どの負担を減らし、どの負担を自分で引き受けるか」という見方が大切です。

同じ「IT職」でも意味がずれやすい部分

IT職という言葉は広いです。

開発が中心の人もいれば、運用保守が中心の人もいます。
社内SEのように、社内調整や問い合わせ対応が多い人もいます。
客先常駐で、所属会社と現場の間に立つ人もいます。

そのため、「IT職が向いていない」と感じても、実は今の業務種類が合っていないだけかもしれません。

コードを書く仕事はつらいけれど、ITサポートは合う。
顧客対応は苦手だけれど、社内向けの業務は合う。
開発スピードの速い現場はつらいけれど、保守運用は落ち着いて働ける。

このように、IT職の中でも相性は分かれます。

辞めたい気持ちが出たときは、「ITを全部やめる」と考える前に、どの要素がつらいのか分解してみると判断しやすくなります。

メリット

正社員IT職を辞めたいと感じているときでも、今の働き方のメリットを一度整理しておくことは大切です。

メリットを確認することは、辞めないためではありません。
手放すものと、次に必要なものを見えるようにするためです。

生活面で感じやすいメリット

正社員IT職には、生活面での安定を感じやすい部分があります。

毎月の給与が見込みやすい。
社会保険や福利厚生が整っているケースがある。
有給休暇や休職制度を利用できる場合がある。
住宅ローンや賃貸契約などで勤務形態を説明しやすい。

もちろん、実際の待遇は会社によって違います。
ただ、生活の土台として正社員の安定性を感じている人は少なくありません。

辞めたいときは、この安定を失う不安も出てきます。
その不安は自然なものです。

退職を考える場合は、次の収入、貯金、保険、転職期間、生活費を確認しておくと、気持ちが少し整理しやすくなります。

仕事面でのメリット

IT職は、経験やスキルが次の仕事につながりやすい面があります。

開発、運用、インフラ、ヘルプデスク、社内SE、プロジェクト管理など、経験の活かし方はいくつかあります。

今の会社が合わなくても、別の会社では評価される可能性があります。
同じIT職でも、業界、規模、働き方、チーム体制が変わると負担が変わることもあります。

正社員IT職を辞めたいと感じたときは、「ITを続けるか、やめるか」だけで考えないことも大切です。

今の経験を使って、別のIT職へ移る。
技術職からITサポートへ変える。
社内SEへ移る。
IT事務やIT営業寄りに変える。
マネジメントから実務寄りに戻る。

このように、今の経験を活かしながら負担を調整する道もあります。

気持ちの面でのメリット

正社員として働いていることが、安心感につながる人もいます。

「安定した働き方をしている」という感覚。
「社会的に説明しやすい」という安心。
「次のキャリアを考える時間がある」という余裕。

こうした気持ちの面でのメリットも、無視しないほうがよいです。

ただし、安心感よりもつらさが大きくなっている場合は、立ち止まってよいサインかもしれません。

安定のために心身を削り続ける状態になっていないか。
仕事のために生活全体が崩れていないか。
休日も回復できない状態になっていないか。

このあたりを見ていくと、続けるか離れるかの判断がしやすくなります。

向いている人と合いやすい環境

正社員IT職が合いやすい人もいます。

たとえば、一定の組織に所属しながらスキルを積みたい人。
チームで開発や運用に関わりたい人。
安定した収入を得ながら長期的にキャリアを作りたい人。
会社の制度を使いながら働きたい人。

ただし、合うかどうかは個人の努力だけで決まりません。

教育体制があるか。
相談できる上司がいるか。
業務量が現実的か。
残業や休日対応が偏っていないか。
評価基準が納得できるか。

こうした環境の影響も大きいです。

「正社員IT職が合わない」と感じていても、実は今の会社が合わないだけのケースもあります。

デメリット/つまずきポイント

正社員IT職を辞めたいと感じる背景には、いくつかのつまずきポイントがあります。

特にIT職では、仕事の負担が見えにくく、周囲に理解されにくいことがあります。

よくある見落とし

正社員IT職で見落とされやすいのは、「業務時間外の負担」です。

勤務時間中の作業だけでなく、次のような負担が積み重なることがあります。

  • 新しい技術の勉強
  • 資格取得のプレッシャー
  • 障害対応への不安
  • リリース前後の緊張
  • チャットやメールへの即時対応
  • 休日も仕事のことを考えてしまう状態

これらは勤務表に出にくい負担です。

残業時間だけを見ると大きな問題に見えなくても、心の休まらなさが続くことがあります。

「仕事をしていない時間も仕事から離れられない」と感じる場合は、限界サインに近づいている可能性があります。

誤解しやすいポイント

正社員IT職を辞めたいときに誤解しやすいのは、「辞めたい=ITに向いていない」と考えてしまうことです。

実際には、つらさの原因はいくつかに分かれます。

  • 業務量が多すぎる
  • 納期が厳しすぎる
  • 上司との相性が悪い
  • 教育体制がない
  • 質問しづらい雰囲気がある
  • 客先や現場との板挟みがある
  • 技術領域が合っていない
  • 正社員としての責任が重い
  • 生活とのバランスが取れていない

このうち、どれが大きいのかによって、取るべき行動は変わります。

ITが嫌なのか。
会社が合わないのか。
働き方が合わないのか。
今の状態が限界なのか。

ここを分けずに退職だけを考えると、次の職場でも同じ悩みが残ることがあります。

会社や案件で差が出やすい部分

IT職は、会社や案件によって働き方の差が出やすい職種です。

同じ正社員でも、次のような違いがあります。

  • 自社開発か受託開発か
  • 社内SEか客先常駐か
  • 開発中心か運用保守中心か
  • 残業が多い時期があるか
  • 障害対応や夜間対応があるか
  • リモートワークができるか
  • 教育体制があるか
  • チームで分担できているか
  • 上司が技術や現場を理解しているか

そのため、今の会社で限界を感じていても、別の会社や案件では働きやすくなる可能性があります。

一方で、どの会社でもIT職に共通する負担もあります。
学習の継続、変化への対応、納期、トラブル対応などです。

自分にとって避けたい負担と、受け入れられる負担を分けることが大切です。

限界サインとして見たい状態

正社員IT職を辞めたい気持ちが強いときは、次のような状態がないか見てください。

  • 朝になると強い不安や吐き気が出る
  • 眠れない日が続いている
  • 食欲が大きく落ちている
  • 休日も仕事のことが頭から離れない
  • 涙が出る、出社前に動けなくなる
  • 小さなミスが増えている
  • 人に相談する気力が残っていない
  • 以前はできていたことができなくなっている
  • 仕事以外の生活が崩れている
  • 消えたい、逃げたいという気持ちが強くなる

このような状態が続く場合は、気合いで乗り切ろうとしすぎないほうがよいです。

退職するかどうかの前に、まず心身を守る行動が必要になることがあります。
医療機関や相談窓口、信頼できる人に話すことも考えてください。

辞める前に注意したいこと

退職を決める前には、勢いだけで動くと後悔しやすい部分もあります。

特に確認したいのは、生活費、退職時期、有給休暇、引き継ぎ、転職活動、保険、住民税、失業給付の扱いなどです。

制度の扱いは個別の状況で変わることがあります。
会社の人事窓口、ハローワーク、社会保険の窓口、専門家などに確認すると安心です。

また、心身の不調が強い場合は、退職より先に休職を検討できることもあります。
休職制度の有無や条件は会社ごとに違うため、就業規則や人事への確認が必要です。

確認チェックリスト

正社員IT職を辞めたいと感じたときは、次の点を確認してみてください。

  • つらい原因は、IT職そのものか、今の会社か、今のプロジェクトか
  • 残業時間、休日対応、夜間対応の実態を記録できているか
  • 睡眠、食欲、体調、気分の変化が続いていないか
  • 上司や人事に相談できる余地があるか
  • 異動、業務量調整、担当変更、休職などの制度があるか
  • 就業規則で退職、休職、有給休暇の扱いを確認したか
  • 雇用契約書や労働条件通知書で勤務条件を見直したか
  • 有給休暇の残日数や取得ルールを確認したか
  • 賞与や退職金、最終給与の締め日と支払日を確認したか
  • 転職活動を在職中に進めるか、退職後に進めるか整理したか
  • 次もIT職を続けたいのか、職種を変えたいのか考えたか
  • 正社員以外の働き方を選ぶ場合、収入や保険の変化を確認したか
  • 業務委託やフリーランスを考える場合、契約内容や報酬、請求、税金の管理を理解しているか
  • 不調が強い場合、医療機関や相談窓口につながる準備があるか
  • 退職を伝える前に、生活費と次の行動計画を整理したか

すべてを一度に決める必要はありません。
まずは、頭の中だけで抱えている不安を、見える形にすることが大切です。

ケース

Aさん:正社員IT職として働き続けるか悩んだケース

Aさんは、正社員のシステムエンジニアとして働いていました。

入社当初は、ITスキルを身につけて長く働きたいと考えていました。
しかし、プロジェクトが忙しくなるにつれて、残業が増え、休日も仕事のことを考えるようになりました。

仕様変更が続き、納期も近づいていました。
わからないことを質問しても、周囲も忙しく、十分に相談できませんでした。

Aさんは、「正社員IT職を辞めたい」と思う一方で、「この程度で辞めたいなんて甘えではないか」と自分を責めていました。

そこで、まず状況を整理しました。

残業時間。
睡眠時間。
休日対応の頻度。
担当している業務の量。
相談した内容と、その後の変化。

書き出してみると、Aさんひとりにかなりの作業が集中していることが見えてきました。

Aさんは、上司に業務量と体調の変化を伝え、人事にも相談しました。
その結果、担当範囲の一部が見直され、短期的には負担が軽くなりました。

ただ、会社全体として繁忙が続く体制は変わりにくいと感じました。
そのため、Aさんは在職中に転職活動を始め、残業時間や教育体制、チームの分担が比較的明確な会社を探すことにしました。

Aさんにとって大切だったのは、辞めたい気持ちを甘えと決めつけなかったことです。
同時に、すぐ退職する前に、今の職場で変えられる部分と変えにくい部分を分けて考えたことでした。

Bさん:フリーランスIT職へ移るか悩んだケース

Bさんは、正社員のIT職として働いていましたが、会社のルールや勤務時間に窮屈さを感じていました。

技術の仕事自体は嫌いではありませんでした。
むしろ、自分のペースで開発に集中できる時間は好きでした。

そこで、Bさんは業務委託やフリーランスとして働くことを考えました。
正社員IT職を辞めれば、もっと自由に働けるのではないかと思ったからです。

ただ、調べていくうちに、フリーランスには別の負担があることも見えてきました。

案件を探す必要がある。
契約内容を確認する必要がある。
報酬の入金時期を把握する必要がある。
税金や保険を自分で管理する必要がある。
仕事が途切れたときの備えも必要になる。

Bさんは、すぐに退職するのではなく、まず副業が可能か会社の規程を確認しました。
あわせて、フリーランス向けの案件情報を見て、自分のスキルでどのような仕事が受けられそうか調べました。

その結果、Bさんは今すぐ完全に独立するよりも、まずは転職でリモートワークや裁量の大きい正社員IT職を探すことにしました。
将来的に業務委託へ移る可能性は残しながら、収入面の不安を減らす判断をしたのです。

Bさんのケースでは、「会社を辞めたい」と「ITの仕事を自由に続けたい」が混ざっていました。
そこを分けて考えたことで、いきなり大きなリスクを取らずに、次の働き方を選びやすくなりました。

Q&A

正社員IT職を辞めたいのは甘えですか?

甘えとは限りません。

特に、睡眠不足、強い不安、食欲低下、休日も回復できない状態が続いている場合は、限界サインとして受け止めたほうがよいケースがあります。

ただし、辞めたい理由は人によって違います。
業務量、職場環境、技術領域、人間関係、正社員としての責任などを分けて考えると、退職以外の選択肢が見えることもあります。

体調に不安がある場合は、医療機関や社内外の相談窓口につながることも考えてください。

IT職を辞めるべきか、会社を変えるべきか迷ったらどう考えればいいですか?

まずは、つらさの原因を分けて考えると整理しやすいです。

ITの仕事そのものがつらいのか。
今の会社やプロジェクトがつらいのか。
正社員という働き方が重いのか。
人間関係や労働時間が原因なのか。

たとえば、開発は好きだけれど納期や顧客対応がつらい場合は、別のIT職や社内SEが合う可能性もあります。
IT全般に強い拒否感がある場合は、職種変更を検討することもあります。

退職を決める前に、異動、業務調整、休職、転職、職種変更を並べて考えると、判断しやすくなります。

正社員IT職のつらさは会社や案件によって違いますか?

違う部分はかなりあります。

同じ正社員IT職でも、自社開発、受託開発、社内SE、客先常駐、運用保守、ヘルプデスクなどで働き方は変わります。

残業時間、夜間対応、教育体制、リモートワークの有無、チームの人数、上司の理解、評価基準も会社や案件によって差が出やすいです。

そのため、今の職場がつらいからといって、IT職すべてが合わないとは限りません。
求人票、面接での質問、会社案内、労働条件通知、契約内容などを確認しながら、自分に合う環境か見ていくことが大切です。

まとめ

  • 正社員IT職を辞めたいと感じることは、甘えとは限りません
  • 限界サインは、気持ちだけでなく睡眠、食欲、体調、生活の崩れにも表れます
  • つらさの原因が、IT職、会社、プロジェクト、正社員という働き方のどこにあるか分けて考えることが大切です
  • 退職だけでなく、異動、業務調整、休職、転職、職種変更、働き方の変更も選択肢になります
  • 会社や案件によって、IT職の負担や働きやすさは大きく変わることがあります
  • 辞める前には、就業規則、雇用契約、退職時期、有給休暇、生活費、次の働き方を確認しておくと安心です

正社員IT職を辞めたいと思うほどつらいなら、その気持ちを無理に否定しなくて大丈夫です。

大切なのは、「自分が弱いから」と決めつけることではなく、何が限界に近づいているのかを丁寧に見ていくことです。
違いと確認先が見えてくると、今の仕事を続ける場合も、離れる場合も、少しずつ選びやすくなります。

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