冒頭の注意書き
この記事は、正社員で育休復帰したあとに「辞めたい」と感じている人へ向けた、一般的な情報整理です。
退職、育児休業給付、社会保険、有給休暇、時短勤務などの扱いは、会社の就業規則や雇用契約、個別の状況によって変わることがあります。
不安が強い場合や、会社とのやり取りに負担を感じる場合は、勤務先の担当窓口、労働局、ハローワーク、社会保険労務士などへ相談しながら整理していくと安心です。
導入
正社員として育休復帰したあとに、「もう辞めたい」と感じることは、決して珍しい悩みではありません。
復帰前は「戻れば何とかなるかもしれない」と思っていても、実際に働き始めると、想像以上に体力を使うことがあります。
朝の準備、保育園への送迎、仕事の遅れへの焦り、急な呼び出し、家事、夜泣き、職場への申し訳なさ。
ひとつひとつは小さく見えても、毎日重なると、心も体もすり減っていきます。
特に正社員は、責任や勤務時間、周囲からの期待が大きくなりやすい働き方です。
そのため、育休復帰後に辞めたいと思ったときは、「甘えかどうか」だけで判断するよりも、限界サインが出ていないか、続ける条件を整えられるか、辞めた場合の生活や手続きを確認できているかを分けて考えることが大切です。
この記事では、正社員で育休復帰したあとに辞めたいと感じる理由、限界サイン、続ける場合と辞める場合の判断基準、確認しておきたい制度や手続きを整理します。
まず結論
正社員で育休復帰したあとに辞めたいと思うこと自体は、甘えとは限りません。
大切なのは、「一時的な疲れなのか」「働き方を調整すれば続けられるのか」「すでに心身や家庭生活に無理が出ているのか」を分けて見ることです。
特に、次のような状態が続いている場合は、早めに働き方を見直したほうがよいかもしれません。
- 体調不良や涙、不眠、強い動悸などが続いている
- 子どもの体調不良や家庭の負担で仕事が回らない
- 時短勤務や業務調整を相談しても改善の見込みが薄い
- 「辞めたい」ではなく「もう消えたい」「何もできない」に近い感覚になっている
- 家庭、仕事、体調のどれかだけでなく、すべてが崩れかけている
一方で、すぐに退職を決めなくてもよいケースもあります。
たとえば、復帰直後で生活リズムがまだ整っていない場合や、業務量の調整、時短勤務、配置転換、在宅勤務、夫婦間の分担見直しで負担が下がる可能性がある場合です。
育児休業の取得や復帰に関しては、育休を理由とする解雇などの不利益な取扱いは禁止されています。復帰後の扱いに違和感がある場合も、感情だけで抱え込まず、会社の説明や就業規則を確認することが大切です。
用語の整理
育休復帰とは何を指すのか
育休復帰とは、育児休業を終えて、職場に戻ることを指します。
ただし、復帰後の働き方は人によって違います。
同じ正社員でも、次のような形があります。
- 休業前と同じ時間で働く
- 時短勤務を使って働く
- 残業を減らして働く
- 配置や担当業務を変えて働く
- 在宅勤務やフレックス制度を組み合わせる
- 復帰後しばらくして退職を検討する
つまり、育休復帰は「元通りに働くこと」だけを意味するわけではありません。
復帰後の生活に合わせて、どのような働き方が現実的かを調整していく期間でもあります。
正社員で育休復帰する負担
正社員は、契約社員、派遣社員、パートやアルバイトに比べて、雇用の安定や福利厚生が期待しやすい一方で、責任や業務量が重くなりやすい面があります。
育休復帰後は、仕事だけでなく家庭側の負担も増えます。
子どもが小さい時期は、発熱や通院、慣らし保育、夜間対応などが続くこともあります。
その状態で、復帰前と同じ成果やスピードを求められると、「自分だけができていない」と感じやすくなります。
けれど、これは能力不足だけの問題とは限りません。
働く条件と生活の現実が合っていないだけ、という場合もあります。
「辞めたい」は甘えではなくサインのことがある
「辞めたい」という気持ちは、単なる逃げではなく、心や体からのサインであることがあります。
特に育休復帰後は、次のような負担が重なりやすいです。
- 睡眠不足
- 子どもの体調不良
- 家事や育児の偏り
- 職場への申し訳なさ
- 仕事のブランクへの不安
- キャリアが止まったような焦り
- 周囲に迷惑をかけている感覚
このような状態が続くと、冷静な判断がしにくくなります。
辞めるか続けるかを決める前に、まずは「何が一番つらいのか」を分けることが必要です。
似ている言葉との違い
「育休復帰がつらい」と「仕事そのものが合わない」は、少し違います。
育休復帰がつらい場合は、生活リズムや業務量、育児との両立が主な原因になっていることがあります。
一方で、仕事そのものが合わない場合は、職種、職場環境、人間関係、評価制度、働く価値観のズレが大きく関係します。
また、「今の会社を辞めたい」と「正社員を辞めたい」も別の悩みです。
今の会社が合わないだけなら、転職や配置転換で改善する可能性があります。
正社員という働き方自体がつらい場合は、契約社員、派遣社員、パート、業務委託、フリーランスなど、働き方そのものを見直す選択肢も出てきます。
仕組み
育休復帰後の働き方は会社の制度と相談で決まる
育休復帰後の働き方は、本人の希望だけでなく、会社の制度、就業規則、職場の人員体制、業務内容によって変わります。
よく関係するのは、次のような制度や条件です。
- 時短勤務
- 所定外労働の制限
- 残業や深夜業の制限
- 子の看護等休暇
- 有給休暇
- 在宅勤務
- フレックス制度
- 配置転換
- 業務量の調整
制度として用意されていても、実際にどこまで使えるかは会社によって差があります。
そのため、「制度があるか」だけでなく、「自分の部署でどう使われているか」「申請方法はどうなっているか」「給与や評価にどう影響するか」まで確認しておくと安心です。
雇用での流れ
正社員、契約社員、派遣社員、パートやアルバイトなどの雇用では、会社との雇用契約に基づいて働きます。
育休復帰後に辞めたい場合も、基本的には会社の退職手続きに沿って進めます。
一般的には、次のような流れになります。
- 現在のつらさを整理する
- 時短勤務や業務調整を相談する
- 続ける場合の条件を確認する
- 退職する場合の退職日を考える
- 有給休暇、社会保険、給与、賞与、育児休業給付などを確認する
- 退職届や引き継ぎについて会社と話す
育児休業給付金については、雇用保険の被保険者であることや、育児休業前の勤務実績など、一定の要件を満たす場合に支給対象になるとされています。受給や退職時期の扱いは個別に確認が必要です。
非雇用での流れ
業務委託やフリーランスは、会社に雇われる働き方ではありません。
そのため、育休復帰というよりも、「案件を再開する」「仕事量を戻す」「新しい案件を受ける」といった形になりやすいです。
雇用のように、育休復帰後の配置や時短勤務を会社に調整してもらう仕組みとは違います。
その代わり、働く時間や仕事量を自分で調整しやすい場合もあります。
ただし、収入が不安定になったり、社会保険や休業時の保障を自分で考える必要が出たりすることもあります。
正社員を辞めて業務委託やフリーランスを考える場合は、「自由そうだから」だけで決めず、収入、保険、保育園、税金、仕事の継続性まで見ておくことが大切です。
どこで認識のずれが起きやすいか
育休復帰後に辞めたいと感じる背景には、会社と本人の認識のずれがあることもあります。
たとえば、本人は「しばらくは慣らし期間が必要」と思っていても、会社側は「復帰したなら以前と同じように働ける」と考えている場合があります。
また、本人は「時短勤務だから業務量も減るはず」と思っていても、実際には勤務時間だけ短くなり、仕事量はあまり変わらないこともあります。
このずれが続くと、毎日が苦しくなります。
「自分が弱いから」ではなく、働く条件と現実が合っているかを見直す視点が必要です。
働き方で何が変わる?
正社員で続ける場合の見方
正社員で育休復帰後も働き続ける場合、安定した収入や社会保険、キャリアの継続などの面ではメリットがあります。
一方で、業務責任や勤務時間の面で負担を感じやすいこともあります。
特に、フルタイム勤務に戻る場合は、朝から夜までの時間の使い方が一気に変わります。
子どもの送迎、食事、入浴、寝かしつけ、翌日の準備まで考えると、仕事が終わっても休めない感覚になりやすいです。
そのため、正社員を続けるかどうかは、「正社員だから我慢する」ではなく、「今の条件なら続けられるか」で考える必要があります。
契約社員や派遣社員に変える場合
正社員を辞めたい理由が、責任の重さや残業の多さにある場合、契約社員や派遣社員に働き方を変えることで負担が下がることもあります。
ただし、雇用期間、更新条件、賞与、福利厚生、育児との相性は職場によって違います。
派遣社員の場合は、派遣元と派遣先の両方が関係するため、相談先や契約条件も確認が必要です。
「正社員を辞めれば楽になる」と考えるよりも、どの働き方なら生活と仕事のバランスを取りやすいかで比べると整理しやすくなります。
パートやアルバイトに変える場合
育休復帰後、子どもとの時間や体調を優先したい場合、パートやアルバイトに変える選択肢もあります。
勤務時間を短くしやすく、家庭の予定に合わせやすいことがあります。
一方で、収入が下がる、社会保険の加入条件が変わる、キャリアの継続に不安を感じる、という面もあります。
家計への影響が大きい場合は、月収だけでなく、保育料、交通費、税金、社会保険、将来の働き直しまで含めて考えるとよいです。
業務委託やフリーランスで注意したいこと
業務委託やフリーランスは、働く時間や場所を調整しやすいイメージがあります。
育児中には魅力的に見える働き方かもしれません。
ただし、案件が途切れること、収入が毎月一定ではないこと、請求や納税を自分で行うことなど、雇用とは違う負担もあります。
準委任や請負など、契約の種類によって責任の範囲も変わります。
育休復帰後に正社員を辞めて非雇用へ移る場合は、生活の自由度だけでなく、収入の安定性や保障の薄さも一緒に確認することが大切です。
メリット
正社員を続けるメリット
育休復帰後も正社員を続けるメリットは、生活の土台を保ちやすいことです。
毎月の給与が見通しやすく、社会保険や福利厚生も継続しやすいです。
また、職歴が途切れにくいため、将来の転職や昇給、キャリア形成につながることもあります。
育児中は予想外の出費も増えやすいため、収入面の安定は大きな安心材料になります。
仕事面でのメリット
育休復帰後に仕事へ戻ることで、社会とのつながりを感じられる人もいます。
育児だけでは得られない達成感や、自分の役割を感じられることもあります。
また、復帰直後はつらくても、数か月かけて生活リズムが整い、徐々に働きやすくなるケースもあります。
最初のつらさだけで退職を決める前に、調整できる余地があるかを見ておくと、後悔を減らしやすくなります。
気持ちの面でのメリット
正社員を続けることで、「自分の収入がある」という安心感を持てる人もいます。
パートナーや家族に頼るだけではなく、自分で選べる余地があることは、心理的な支えになる場合があります。
また、仕事を続けることが、育児から少し離れる時間になり、気持ちの切り替えにつながる人もいます。
ただし、これは無理をして続けるべきという意味ではありません。
続けることで心が保てる人もいれば、続けることで心身が限界に近づく人もいます。
大切なのは、自分の今の状態に合っているかです。
デメリット/つまずきポイント
よくある見落とし
育休復帰後に辞めたいと感じたとき、見落としやすいのは「疲れの原因がひとつではない」という点です。
仕事だけが原因に見えても、実際には次のような要素が重なっていることがあります。
- 睡眠不足
- 保育園の呼び出し
- 夫婦間の家事育児分担
- 通勤時間
- 職場の理解不足
- 業務量の多さ
- 子どもへの罪悪感
- 復帰前とのギャップ
原因が複数ある場合、退職だけで全部が解決するとは限りません。
逆に、働き方を少し調整するだけで、大きく楽になることもあります。
誤解しやすいポイント
育休復帰後に辞めたいとき、「育休を取ったのに辞めるなんて非常識なのでは」と悩む人は少なくありません。
たしかに、職場への申し訳なさを感じるのは自然です。
しかし、育休復帰後に家庭や体調の状況が変わり、当初の予定どおりに働けなくなることもあります。
大切なのは、感情的に突然辞めることではなく、退職日、引き継ぎ、有給、給与、給付、保育園、社会保険などを確認しながら進めることです。
また、育休を取得したことを理由に不利益な扱いを受けていると感じる場合は、会社の説明をそのまま受け止める前に、担当窓口や外部相談先へ確認することも大切です。
会社や家庭で差が出やすい部分
育休復帰後のつらさは、会社によっても家庭によっても大きく変わります。
同じ正社員でも、次のような違いがあります。
- 時短勤務が使いやすいか
- 残業を断りやすいか
- 子どもの体調不良で休みやすいか
- 上司や同僚に理解があるか
- 仕事量が現実的か
- 通勤時間が長すぎないか
- パートナーと育児を分担できているか
- 祖父母や外部サービスの助けを借りられるか
つまり、育休復帰後に辞めたい気持ちが出るかどうかは、本人の根性だけで決まるものではありません。
環境の影響も大きいです。
限界サインを見落とさない
次のような状態が続いている場合は、退職するかどうか以前に、早めに休むことや相談することを考えたほうがよいかもしれません。
- 朝になると涙が出る
- 出勤前に吐き気や腹痛がある
- 夜眠れない
- 休日も仕事の不安が消えない
- 子どもに強く当たってしまい、自己嫌悪が続く
- 何をしても楽しいと思えない
- ミスが増えて自分を責め続けている
- 「自分がいないほうがいい」と感じることがある
このような状態は、甘えと片づけるよりも、心身の疲れが強く出ているサインとして扱ったほうが安全です。
会社への相談だけでなく、医療機関や自治体の相談窓口などを使うことも選択肢です。
確認チェックリスト
育休復帰後に正社員を辞めたいと思ったら、すぐに退職届を書く前に、次の点を確認しておくと整理しやすくなります。
- 今つらい原因は、仕事量、勤務時間、人間関係、通勤、家庭負担のどれに近いか
- 時短勤務、残業制限、在宅勤務、配置転換などを相談できるか
- 就業規則に、育休復帰後の勤務制度や退職手続きがどう書かれているか
- 雇用契約書や労働条件通知書に、勤務時間や勤務地、業務内容がどう書かれているか
- 有給休暇が何日残っているか
- 退職日をいつにすると、給与、賞与、社会保険、住民税にどう影響するか
- 育児休業給付金の支給状況や、退職時期との関係をハローワークや会社に確認したか
- 保育園の継続条件に、就労時間や退職後の求職期間が関係するか
- 退職後の健康保険を、任意継続、国民健康保険、家族の扶養などのどれにするか
- 退職後の年金が、厚生年金から国民年金などへどう変わるか
- 家計が何か月分持つか
- 次の働き方を、正社員、契約社員、派遣社員、パート、業務委託のどれで考えるか
- パートナーや家族と、家事育児の分担を話し合えているか
- 退職ではなく、休職や診断書の相談が必要な状態ではないか
- 会社に伝える前に、担当窓口や外部相談先へ確認したい点があるか
特に育児休業給付金や雇用保険に関する部分は、退職日や支給対象期間によって扱いが変わることがあります。自己判断で進めず、ハローワークや会社の担当窓口で確認しておくと安心です。
ケース
Aさん:正社員で育休復帰したけれど、時短でも限界を感じたケース
Aさんは、正社員として育休から復帰しました。
復帰後は時短勤務を使い、以前より早く帰れる予定でした。
しかし、実際には勤務時間が短くなっただけで、担当業務の量はあまり変わりませんでした。
保育園のお迎え時間が近づくと焦り、仕事を持ち帰り、子どもが寝たあとにパソコンを開く日もありました。
最初は「自分が要領悪いだけ」と思っていました。
けれど、朝になると涙が出たり、子どもに強く言ってしまったりすることが増えました。
そこでAさんは、いきなり退職を決める前に、つらさの原因を分けて整理しました。
確認したのは、次のことです。
- 時短勤務中の業務量が現実的か
- 担当業務を減らせるか
- 残業なしで終えられる仕事に変えられるか
- 有給や看護休暇を使いやすいか
- 退職する場合の有給、給与、社会保険の扱い
上司に相談した結果、一部の業務は外してもらえました。
ただ、それでも通勤時間と家庭負担が重く、体調不良が続いたため、Aさんは退職も含めて検討することにしました。
Aさんにとって大事だったのは、「育休復帰したのに辞めたい自分はダメ」と責め続けることではありませんでした。
働き方を調整しても限界が続くなら、退職は逃げではなく、生活を立て直すための選択肢にもなります。
Bさん:フリーランスで仕事を再開したけれど、収入の不安に気づいたケース
Bさんは、会社員を辞めたあと、フリーランスとして仕事をしていました。
出産後は仕事を減らし、子どもが少し大きくなってから案件を再開しました。
正社員のように決まった復帰日はなく、自分のペースで働けると思っていました。
しかし、実際には納期がある仕事が多く、子どもの体調不良があると作業時間を確保できませんでした。
会社員時代のように有給休暇があるわけではなく、休めば収入が減ることも不安でした。
Bさんは、自由な働き方に魅力を感じていましたが、次の点を確認しました。
- 毎月の最低生活費
- 案件が途切れた場合の貯金
- 保育園の利用条件
- 国民健康保険や年金
- 請求、入金、税金の流れ
- 子どもが急に休んだときの納期調整
整理してみると、Bさんには自由度だけでなく、安定した収入も必要だとわかりました。
そこで、完全なフリーランスではなく、短時間の雇用と業務委託を組み合わせる形を検討しました。
このように、正社員を辞めるかどうかを考えるときは、「会社員かフリーランスか」を極端に分けなくてもよい場合があります。
育児期は、生活の変化に合わせて、働き方を一時的に調整する視点も大切です。
Q&A
育休復帰後すぐに辞めたいのは非常識ですか?
短い結論としては、状況によります。
育休復帰後にすぐ辞めたいと感じること自体を、非常識や甘えと決めつける必要はありません。
復帰してみて初めて、体力、育児、通勤、仕事量の現実がわかることもあります。
ただし、会社側も人員配置や引き継ぎを考えているため、突然連絡を断つような辞め方は避けたほうがよいです。
退職を考える場合は、就業規則、退職日、有給、給付、社会保険、保育園の条件を確認し、できる範囲で丁寧に進めると後悔を減らしやすくなります。
正社員で育休復帰したあと、辞める前に相談したほうがいいことはありますか?
あります。
まずは、辞めたい理由が「仕事量」「勤務時間」「人間関係」「通勤」「家庭負担」「体調」のどれに近いかを整理するとよいです。
そのうえで、時短勤務、残業制限、業務量の調整、配置転換、在宅勤務、有給休暇、子の看護等休暇などを相談できるか確認します。
ただし、心身の不調が強い場合は、会社への相談よりも先に医療機関や外部相談先を使ったほうがよいこともあります。
「辞めるか続けるか」だけでなく、「休む」「減らす」「変える」という選択肢も一度見ておくと、判断しやすくなります。
会社や案件によって違う部分はどこですか?
違いが出やすいのは、制度の使いやすさ、業務量、退職手続き、給与や賞与の扱い、復帰後の配置です。
正社員などの雇用では、就業規則、雇用契約書、会社の育児支援制度、担当部署の運用によって差が出ます。
同じ時短勤務でも、業務量をきちんと減らしてくれる会社もあれば、勤務時間だけ短くなるケースもあります。
業務委託やフリーランスの場合は、案件ごとの契約内容、納期、報酬、キャンセル時の扱いが重要です。
「一般的にはこう」と言える部分もありますが、最終的には契約書、就業規則、取引条件、担当窓口への確認が必要です。
まとめ
- 正社員で育休復帰後に辞めたいと思うことは、甘えとは限りません
- 大切なのは、一時的な疲れか、環境調整で改善できるか、限界サインが出ているかを分けて考えることです
- 育休復帰後は、仕事、育児、家事、体調、通勤の負担が重なりやすくなります
- 退職を決める前に、時短勤務、業務調整、配置転換、休職、有給、社会保険、給付、保育園の条件を確認すると安心です
- 正社員を続ける以外にも、契約社員、派遣社員、パート、業務委託、フリーランスなどの選択肢があります
育休復帰後に「辞めたい」と感じるのは、あなたが弱いからとは限りません。
今の働き方と、今の生活が合っていないだけかもしれません。
違いと仕組み、確認先が見えてくると、気持ちだけで追い詰められずに判断しやすくなります。
まずは、辞めるか続けるかを急いで決める前に、何が限界なのか、何を変えれば少し楽になるのかを、ひとつずつ整理していきましょう。


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