デイサービスは残業が多い?仕事が終わらない原因と職場選びの注意点

時計と積み重なった記録書類が手前に置かれ、明るいデイサービス室で業務が続く様子 2-2.通所介護

デイサービスへの転職を考えている人の中には、**「夜勤がないなら残業も少ないのでは?」「利用者さんが帰った後も仕事が続くの?」「毎日定時で帰れる職場を選びたい」**と気になっている人も多いのではないでしょうか。

デイサービスは日中にサービスを提供するため、入所施設より生活リズムを整えやすい傾向があります。しかし、日勤中心だからといって、必ずしも残業が少ないとは限りません。

送迎の遅れ、記録、翌日の準備、レクリエーションの企画などが重なると、勤務時間内に仕事が終わらないことがあります。一方で、業務分担や記録方法が整っており、ほぼ定時で帰れる事業所もあります。

大切なのは、「デイサービスだから残業が多い・少ない」と判断せず、事業所ごとの業務量と運営方法を見ることです。

この記事でわかること

・デイサービスの残業が多いかどうか
・仕事が時間内に終わらない主な原因
・サービス終了後に残りやすい業務
・残業を減らすための仕事の進め方
・残業が多い職場を避ける求人の見方
・今の職場を続けるか判断する基準

  1. デイサービスは残業が多いとは限らない
    1. 夜勤がないことと残業が少ないことは別
    2. 残業時間は事業所によって大きく違う
    3. 小規模だから楽とは言い切れない
    4. 毎日少しずつ残る職場にも注意する
  2. デイサービスの仕事が時間内に終わらない主な原因
    1. 送迎の遅れで後の業務がずれ込む
    2. 記録を最後にまとめて書いている
    3. レクリエーションと行事準備が集中している
    4. 人手不足で本来の役割を越えている
  3. 残業として見落とされやすい業務
    1. 始業前の送迎準備と情報確認
    2. タイムカード後の片付けや記録
    3. 自宅で行うレク準備や資料作成
    4. 休憩時間に仕事をしている
  4. デイサービスの残業を減らす仕事の進め方
    1. 記録を一日の最後までため込まない
    2. 送迎前に帰所後の作業を整理する
    3. 一人で仕事を抱え込まない
    4. 個人の工夫で解決できない問題を分ける
  5. 残業が多い職場を避ける求人選びの注意点
    1. 求人票の「残業ほぼなし」だけで判断しない
    2. 送迎体制を具体的に確認する
    3. 面接と職場見学で一日の終わり方を見る
    4. 転職前に確認したいチェックリスト
  6. デイサービスの残業がつらいときの判断とまとめ
    1. 一時的な忙しさか慢性的な残業かを分ける
    2. 安全に影響する前に相談する
    3. 改善されないなら職場を変えることも考える
    4. デイサービスの残業は職場の仕組みで変わる

デイサービスは残業が多いとは限らない

夜勤がないことと残業が少ないことは別

一般的なデイサービスは、利用者さんが自宅から通い、日中に入浴、食事、機能訓練、レクリエーションなどのサービスを受ける場所です。

厚生労働省の介護サービス情報公表システムでも、通所介護の主なサービスとして、送迎、食事、入浴、日常生活上の支援、通所介護計画に基づく記録などが示されています。

入所施設のような夜勤がない事業所が多いため、一定の時間帯で働きやすいことはデイサービスの特徴です。しかし、夜勤がないことと、定時で帰れることは同じではありません。

たとえば、利用者さんの送りが遅れれば、帰所後の清掃や記録も後ろにずれます。送迎終了後にミーティングを行う職場では、予定より退勤が遅くなることもあります。

日勤のみを希望して転職する場合は、営業時間だけでなく、職員の実際の出勤時刻と退勤時刻まで確認することが大切です。

残業時間は事業所によって大きく違う

デイサービスの残業時間は、施設形態だけでは判断できません。

同じような利用定員の事業所でも、次のような違いがあります。

  • 送迎を介護職が担当するか
  • 送迎専門の運転手がいるか
  • 記録が紙かタブレットか
  • レクリエーションの準備を誰が行うか
  • 清掃や洗濯を職員がどこまで担当するか
  • 利用者数に対して職員が足りているか
  • 朝礼や終礼を勤務時間内に行っているか
  • 管理者や相談員の業務を介護職が補助するか

業務が整理されている職場では、利用者さんが帰った後に必要な作業が少なく、定時退勤しやすくなります。

一方で、少人数の職員が送迎、介助、記録、清掃、翌日準備まで担当している職場では、一つひとつの作業量が少なくても、積み重なって残業につながります。

最初に押さえたいこと

デイサービスの残業は、営業時間の長さよりも、送迎後に何の仕事が残るかによって変わります。

求人票では、サービス提供時間だけでなく、職員の勤務時間と業務分担を確認しましょう。

小規模だから楽とは言い切れない

小規模なデイサービスには、利用者さん一人ひとりと関わりやすい、職員同士で情報共有しやすいといった良さがあります。

ただし、職員数が少ない職場では、一人が担当する業務の幅が広くなることがあります。

たとえば、介護職が次の業務を兼任しているケースです。

  • 朝夕の送迎
  • 入浴介助
  • 昼食の配膳や調理補助
  • レクリエーション
  • 介護記録
  • 清掃や洗濯
  • ブログや広報用写真の整理
  • 翌日の座席表や入浴順の準備

誰かが休むと業務を分担できず、普段より残業が増えることもあります。

反対に、大規模なデイサービスでも、利用者数が多いわりに記録システムや役割分担が整っていなければ、仕事が終わらない可能性があります。

規模だけで働きやすさを判断しないことが重要です。

毎日少しずつ残る職場にも注意する

「残業は月に数時間程度」と説明されても、実際には毎日10分から20分ほど残っている職場があります。

短時間であっても、次のような状態が続いている場合は確認が必要です。

  • 朝礼のために始業時刻より早く出勤する
  • 送迎表を見るために早めに出勤する
  • 利用者さんの帰宅後に記録を書く
  • タイムカードを押した後に片付ける
  • 自宅でレクリエーションを考える
  • 休日に必要な物品を購入する

1日15分でも、勤務日数が多ければ月単位では無視できない時間になります。

残業時間の長さだけでなく、勤務時間外の作業が常態化していないかを確認しましょう。

デイサービスの仕事が時間内に終わらない主な原因

送迎の遅れで後の業務がずれ込む

デイサービスでは、送迎が一日の始まりと終わりにあります。

厚生労働省の通所介護に関する資料では、サービス提供時間に送迎時間は含まれないと整理されています。つまり、利用者さんへの日中サービスが終わった後にも、職員の送迎業務が続くことがあります。

送迎は、予定どおりに進むとは限りません。

  • 道路が渋滞している
  • 利用者さんの帰宅準備に時間がかかる
  • 家族が不在で引き渡しを待つ
  • 車への乗降介助に時間がかかる
  • 利用者さんの体調が急に変化する
  • 送迎ルートが詰め込まれている
  • 新規利用者の自宅が分かりにくい

送迎車が事業所へ戻る時間が遅くなれば、その後の清掃、記録、申し送りも遅れます。

特に、送迎担当者が戻るまで終礼を始められない職場では、一人の送迎の遅れが全員の残業につながることがあります。

記録を最後にまとめて書いている

利用者さんの様子を記録することは、安全な介護と情報共有のために欠かせません。

しかし、日中に記録する時間が確保されていないと、利用者さんが帰った後にまとめて入力することになります。

記録が遅くなりやすい職場には、次のような特徴があります。

  • 記録用のパソコンやタブレットが少ない
  • 手書きとパソコンの二重記録がある
  • 記録する項目が多すぎる
  • 入浴、食事、排泄、レクの記録場所が分かれている
  • 日中は常にフロア対応を求められる
  • 記録の書き方が職員によって違う
  • 新人が文章を考えすぎてしまう

利用者さんの安全を見ながら記録するため、日中にすべてを書けないことはあります。

問題なのは、記録時間を勤務の流れに組み込まず、毎日「残った人が書く」状態になっていることです。

記録が終わらない場合は、個人の作業速度だけでなく、入力環境や業務設計にも原因がないか確認しましょう。

レクリエーションと行事準備が集中している

デイサービスでは、レクリエーションや季節行事を行うことがあります。

レクリエーションそのものは勤務時間内でも、企画や準備が時間外になっている職場は少なくありません。

たとえば、次のような作業です。

  • レクの内容を考える
  • 必要な材料を準備する
  • 工作の見本を作る
  • 壁面飾りを作成する
  • 行事の役割表を作る
  • 景品や備品を購入する
  • 写真を整理して掲示物を作る

毎回新しい内容を考える方針の職場や、担当者一人に準備を任せる職場では、負担が大きくなりやすいです。

利用者さんに楽しんでもらうことは大切ですが、豪華な装飾や複雑な企画を毎回行わなければならないわけではありません。

安全に参加できること、無理なく継続できること、利用者さんの状態に合っていることを優先する必要があります。

人手不足で本来の役割を越えている

職員が足りない日は、通常の担当以外の仕事まで引き受けることがあります。

介護職が相談員業務の一部を手伝ったり、厨房、清掃、電話対応、家族対応まで行ったりすると、自分の記録や片付けが後回しになります。

特に注意したいのは、次の状態です。

職場の状態残業につながる理由
欠勤者の代替がいない一人当たりの介助と送迎が増える
送迎担当が固定されていない毎日ルート確認に時間がかかる
業務分担が曖昧気づいた人に仕事が集中する
管理者も現場に入り続ける業務改善や調整が進まない
新人教育の担当者がいない質問や確認に時間がかかる
休憩中も利用者対応がある記録や準備を後ろへ回すことになる

人手不足の影響を、個人の努力だけで補い続けるのは困難です。

一時的な欠勤による残業なのか、常に少ない人数で運営しているのかを分けて考えましょう。

残業として見落とされやすい業務

始業前の送迎準備と情報確認

デイサービスでは、朝の送迎前に確認することが多くあります。

  • 当日の利用者一覧
  • 欠席や追加利用
  • 送迎ルート
  • 乗車順
  • 車いすや歩行器の有無
  • 利用者さんの体調や注意事項
  • 家族からの連絡
  • 入浴予定者

これらの確認を始業時刻より前に行うことが習慣になっている職場があります。

「送迎車が出る時刻に間に合わせるには、早く来るしかない」という状態なら、勤務時間の設定そのものに無理がある可能性があります。

自主的に早く来ているように見えても、実際には業務上必要な準備である場合、単なる個人の習慣として片づけないことが大切です。

タイムカード後の片付けや記録

利用者さんの帰宅後は、次のような作業が残ります。

  • フロアや浴室の清掃
  • 使用した物品の消毒
  • 洗濯物の片付け
  • 翌日の座席準備
  • 連絡帳の確認
  • 介護記録
  • 申し送り
  • 送迎車内の確認
  • 忘れ物の対応

「タイムカードを先に押してください」と言われ、その後に片付けを続けている場合は注意が必要です。

時間外労働には割増賃金のルールがあり、原則的な上限も設けられています。厚生労働省は、時間外労働の上限を原則月45時間・年360時間と示しており、法定時間外労働には原則25%以上の割増賃金が必要と案内しています。

職場の労務管理について疑問がある場合は、勤務記録を残したうえで、管理者や法人の人事担当者へ確認しましょう。解決が難しい場合は、労働基準監督署や労働局などの公的な相談窓口を利用する方法もあります。

自宅で行うレク準備や資料作成

勤務中に準備時間を確保できず、自宅で作業している人もいます。

本人が好きで行っている場合でも、職場から完成を求められているのであれば、負担を曖昧にしないことが大切です。

特に、次の状況は見直す必要があります。

  • 毎月自宅で壁面飾りを作っている
  • 休日にレク用品を買いに行く
  • 自分のスマートフォンで行事の資料を作る
  • 自宅で写真を編集する
  • 担当日に間に合わせるため持ち帰っている
  • 材料費を職員が立て替えたままになっている

レクリエーションは介護サービスの一部であり、職員の私生活を削って成立させるものではありません。

過去の企画を再利用する、既製品を使う、準備の少ない内容に変えるなど、職場全体で負担を減らす方法を検討しましょう。

休憩時間に仕事をしている

デイサービスでは、昼食介助、服薬確認、トイレ誘導、口腔ケア、午後の活動準備が続きます。

そのため、休憩に入った後も、利用者さんの呼び出しに対応したり、記録を書いたりする職場があります。

休憩中に少し記録しておけば早く帰れるように感じますが、それが毎日続けば、実質的に休めていません。

疲労が蓄積すると、確認不足や介助中の事故につながる可能性もあります。

見落としやすい勤務時間

□ 始業前に送迎表を確認している
□ 朝礼が始業時刻より前に始まる
□ 休憩中に記録や見守りをしている
□ 退勤処理後に清掃している
□ 自宅でレクや行事の準備をしている
□ 休日に仕事の買い出しをしている

複数当てはまる場合は、表面上の残業時間だけでなく、実際に仕事へ使っている時間を整理してみましょう。

デイサービスの残業を減らす仕事の進め方

記録を一日の最後までため込まない

記録は、可能な範囲で小分けにすると負担を減らしやすくなります。

たとえば、入浴介助が終わった時点で入浴記録を入力し、昼食後に食事量や服薬状況を確認します。午後のレク後には参加状況を簡単に残しておくと、利用者さんが帰った後の作業量を減らせます。

ただし、記録を優先するあまり、利用者さんの見守りが不十分になってはいけません。

フロアの人数や利用者さんの状態を確認し、記録に入る前に他の職員へ声をかけましょう。

記録が苦手な人は、長い文章を書こうとせず、次の順番で整理すると書きやすくなります。

  1. どの場面で
  2. どのような様子があり
  3. どのように対応し
  4. その後どうなったか

判断に迷う表現や医療的な内容は、自己判断で記載せず、上司、看護師、生活相談員などへ確認してください。

送迎前に帰所後の作業を整理する

夕方の送迎へ出る前に、「戻ってから何をするか」を整理しておくと、帰所後に迷いにくくなります。

たとえば、次のように分けます。

  • 送迎に出る前に終わらせる仕事
  • 送迎中でなければできない仕事
  • 帰所後に必ず行う仕事
  • 翌日に回しても問題ない仕事
  • 他の職員へ依頼する仕事

すべてをその日のうちに完璧に終わらせようとすると、優先順位が崩れます。

利用者さんの安全や当日の記録など、当日中に必要なものを優先し、急がない装飾や資料整理は翌日に回す判断も必要です。

帰所後の優先順位

  1. 利用者さんの安全や家族連絡に関わること
  2. 当日の介護記録と重要な申し送り
  3. 衛生面に関わる清掃や消毒
  4. 翌日のサービスに必要な準備
  5. 急がない装飾や資料整理

迷った場合は、自分だけで決めず、リーダーや管理者へ確認しましょう。

一人で仕事を抱え込まない

真面目な人ほど、「自分の担当だから最後までやらなければ」と考えがちです。

しかし、送迎の遅れや利用者さんの急変など、自分では調整できない事情もあります。

仕事が残りそうなときは、終了直前ではなく、早めに周囲へ伝えましょう。

伝え方は、次のように具体的にします。

「送迎から戻るのが遅くなるため、記録が3名分残る見込みです。どの業務を優先すればよいでしょうか」

「入浴介助が予定より長引いています。午後のレク準備を分担してもらうことはできますか」

「今日中に必要な記録と、明日でもよい準備を確認させてください」

単に「終わりません」と伝えるよりも、残っている仕事と必要な支援を説明した方が、周囲も対応しやすくなります。

個人の工夫で解決できない問題を分ける

残業を減らすために、自分の段取りを見直すことは大切です。

一方で、すべてを個人の能力の問題にしてはいけません。

個人で改善しやすいこと職場全体で見直すこと
記録を小分けにする記録端末の台数
優先順位を確認する送迎ルートの組み方
早めに相談する職員配置と欠勤時の対応
物品の場所を覚える二重記録の廃止
定型文を整理するレク準備の担当方法
翌日の予定を確認する始業前・終業後の業務設定

端末が足りない、送迎ルートに余裕がない、毎日職員が不足しているといった問題は、一人が速く動くだけでは解決しません。

改善を相談しても変化がない場合は、働き方や職場そのものを見直すことも選択肢です。

残業が多い職場を避ける求人選びの注意点

求人票の「残業ほぼなし」だけで判断しない

求人票に「残業ほぼなし」「月平均5時間」と書かれていても、その数字だけで判断するのは避けましょう。

次の時間が残業として集計されているか分からないことがあるためです。

  • 始業前の準備
  • 送迎前の情報確認
  • 休憩中の記録
  • 退勤処理後の片付け
  • 自宅でのレク準備
  • 研修や会議への参加

また、正社員は会議や委員会がある一方、パートは定時で帰れるなど、雇用形態によって残業時間が違う場合もあります。

求人票を見るときは、残業時間とともに、何時ごろに利用者さんの送りが終わり、その後に何の業務があるのかを確認しましょう。

送迎体制を具体的に確認する

デイサービスの残業を考えるうえで、送迎体制は重要です。

確認したいのは、運転の有無だけではありません。

  • 介護職は毎日送迎するのか
  • 朝夕の両方を担当するのか
  • 送迎専門ドライバーはいるか
  • 添乗員はつくか
  • 送迎範囲はどの程度か
  • 一便と二便に分かれているか
  • 最終便は何時に戻るか
  • 帰所後に記録や清掃があるか
  • 新人が一人で運転するまでの同行期間はあるか

特に、勤務終了時刻と最終送迎の帰所時刻が近すぎる求人には注意が必要です。

たとえば、勤務終了が17時30分で、最終便が17時20分に戻る予定なら、そこから車内確認、申し送り、記録を行う時間がほとんどありません。

予定どおりに戻っても残業しなければ終わらない勤務設定になっていないかを見ましょう。

面接と職場見学で一日の終わり方を見る

可能であれば、利用者さんが帰る時間帯に職場見学をすると、残業の実態を想像しやすくなります。

次の点を確認してみましょう。

  • 送迎に出ない職員は何をしているか
  • 職員が慌ただしく走り回っていないか
  • 記録を書く時間が設けられているか
  • 清掃や翌日準備の担当が決まっているか
  • 職員同士で声をかけ合っているか
  • 終礼が長時間になっていないか
  • 退勤時刻を過ぎても多くの職員が残っていないか

職員が忙しそうだから悪い職場とは限りません。しかし、誰も休憩を取れていない、質問しても管理者が答えられない、業務分担が曖昧といった様子がある場合は慎重に判断した方がよいでしょう。

面接で確認したい質問

「送迎から戻った後は、主にどのような業務がありますか?」
「介護記録は、勤務時間内のどの時間帯に入力していますか?」
「レクリエーションや行事の準備は、誰が担当しますか?」
「始業前の準備や朝礼は何時から始まりますか?」
「正社員とパートで、残業時間に違いはありますか?」
「欠勤者が出た場合、業務はどのように調整していますか?」

残業時間を直接聞きにくい場合でも、一日の流れを質問すれば、仕事が時間内に収まりそうか判断しやすくなります。

転職前に確認したいチェックリスト

デイサービスを選ぶときは、夜勤の有無や休日数だけでなく、退勤までの業務を具体的に確認しましょう。

職場選びのチェックリスト

□ 最終送迎が戻る時刻を確認した
□ 送迎後に残る業務を聞いた
□ 記録時間が勤務内に確保されている
□ 朝礼や送迎準備が始業後に行われる
□ 送迎専門の職員や添乗体制がある
□ レク準備を一人に任せていない
□ 自宅への持ち帰り作業がない
□ 欠勤時の応援体制が決まっている
□ 休憩を交代で取れる仕組みがある
□ 職員の実際の退勤時刻を確認できた

すべての条件が完璧な職場を探すのは難しいかもしれません。

それでも、自分が特に避けたい条件を決めておけば、入職後のミスマッチを減らせます。

デイサービスの残業がつらいときの判断とまとめ

一時的な忙しさか慢性的な残業かを分ける

デイサービスでは、行事前、利用者さんの新規受け入れ時、職員の欠勤時などに、一時的に残業が増えることがあります。

一時的な忙しさであり、後から業務調整や振替が行われるなら、すぐに転職を決める必要はないかもしれません。

一方で、次の状態が数か月続いている場合は、慢性的な問題の可能性があります。

  • 毎日ほぼ同じ時間まで残っている
  • 始業前の出勤が当たり前になっている
  • 残業を申請しにくい
  • 休憩時間にも働いている
  • 自宅へ仕事を持ち帰っている
  • 人員補充や業務改善の予定がない
  • 相談すると個人の能力不足として扱われる
  • 疲労で介助や運転に不安を感じる

残業が慢性化している場合は、「自分が遅いから」と決めつけず、職場の仕組みも確認してください。

安全に影響する前に相談する

疲労が強い状態で、送迎運転、移乗介助、入浴介助を続けることには注意が必要です。

集中力が落ちている、運転中に眠気を感じる、利用者さんの状態変化に気づきにくくなったと感じる場合は、早めに相談しましょう。

相談先としては、次の人が考えられます。

  • 直属のリーダー
  • 管理者
  • 生活相談員
  • 法人の人事担当者
  • 産業医や相談窓口
  • 労働局などの公的相談窓口

利用者さんの急変や医療的な判断については、自分だけで対応せず、看護師や管理者へ報告してください。

定時で帰ることだけでなく、安全を保てる業務量になっているかが重要です。

改善されないなら職場を変えることも考える

残業が多くても、業務の見直しが進んでいる職場なら、状況が改善する可能性があります。

しかし、相談しても取り合ってもらえない、サービス残業を求められる、持ち帰り仕事が当然とされている場合は、無理に働き続ける必要はありません。

デイサービスそのものが合わないのではなく、現在の事業所の運営方法が合っていない可能性もあります。

同じデイサービスでも、次のような職場なら働き方が変わることがあります。

  • 送迎専門ドライバーがいる
  • 記録をタブレットで入力できる
  • レクを複数人で準備する
  • 清掃担当者がいる
  • 利用者数に余裕を持った配置をしている
  • 会議や研修を勤務時間内に行う
  • パートは送迎や残業なしで働ける
  • 機能訓練中心で大がかりなレクが少ない

転職を考える場合は、「デイサービスを辞めるか」だけでなく、残業の原因となっている業務が少ない職場へ移れるかという視点で探してみましょう。

デイサービスの残業は職場の仕組みで変わる

この記事のまとめ

・デイサービスは日勤中心でも、必ず残業が少ないとは限らない
・送迎の遅れ、記録、清掃、レク準備が残業の原因になりやすい
・始業前、休憩中、退勤処理後の作業も見落とさないことが大切
・残業時間だけでなく、最終送迎後に残る仕事を確認する
・記録時間や業務分担が整った職場は定時で帰りやすい
・慢性的な残業が改善されない場合は、別の事業所も検討する

デイサービスの残業が多いかどうかは、施設形態だけでは決まりません。

送迎ルート、記録方法、利用者数、職員配置、レクリエーションの方針などによって、退勤時刻は大きく変わります。

現在仕事が終わらず悩んでいる人は、まず残っている業務を書き出し、自分で改善できる部分と、職場全体で見直す必要がある部分を分けてみましょう。

これから求人を探す人は、「残業ほぼなし」という言葉だけでなく、最終送迎の帰所時刻、送迎後の仕事、記録時間、レク準備の方法まで確認することが大切です。

無理なく続けられる職場を選ぶためには、デイサービスという名称ではなく、実際の一日の流れを見る必要があります。自分を責めて作業速度だけを上げようとせず、安全を保ちながら働ける仕組みがあるかを基準に判断しましょう。

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