介護職の早番がつらい理由とは?朝がきつい時の対処法と職場選びを解説

朝日が差し込む介護施設の廊下と目覚まし時計が静かに描かれ、早番による朝の慌ただしさと生活リズムをイメージさせるイラスト 6-2.シフト・希望休

介護職の早番は、朝の出勤時間が早いだけでなく、起床介助や朝食準備、排泄介助、申し送りなどが重なりやすい勤務です。

そのため、介護職として働いている人の中には、「早番の日だけ体がつらい」「朝が苦手で出勤前から疲れる」「早番が続くと生活リズムが崩れる」と感じている人も少なくありません。

早番がつらいと感じるのは、甘えとは限りません。勤務時間、通勤、家庭の事情、職場の人員配置、朝の業務量などが重なると、心身に負担がかかりやすくなります。

この記事では、介護職の早番がつらい理由や、朝がきつい時の対処法、無理なく働くための職場選びのポイントを解説します。

この記事でわかること

・介護職の早番がつらいと感じやすい理由
・早番で負担が大きくなりやすい業務内容
・朝がきつい時に見直したい生活リズム
・早番の負担を減らすための相談方法
・早番が合わない人が職場選びで確認すべきこと
・無理を続ける前に考えたい働き方の選択肢

  1. 介護職の早番がつらいと感じるのは珍しくない
    1. 早番は「朝が早いだけ」の勤務ではない
    2. 出勤時間が早いと睡眠リズムが乱れやすい
    3. 朝の業務は時間に追われやすい
  2. 早番で負担が大きくなりやすい仕事内容
    1. 起床介助は身体的にも精神的にも負担がある
    2. 排泄介助や更衣介助が重なると焦りやすい
    3. 朝食前後はミスを防ぐ意識も必要になる
  3. 朝がきつい時にまず見直したいこと
    1. 前日の過ごし方を「早番前提」にする
    2. 睡眠時間が足りているかを確認する
    3. 朝のルーティンを簡単にする
  4. 早番のつらさを職場で軽くする工夫
    1. 業務の優先順位を一人で抱え込まない
    2. 申し送りやメモで朝の混乱を減らす
    3. 苦手な業務は「できない」ではなく「確認が必要」と考える
  5. 早番がどうしても合わない時の相談方法
    1. 早番がつらい理由を具体的に整理する
    2. 上司には「早番をなくしたい」だけでなく調整案も伝える
    3. 体調に影響が出ているなら早めに相談する
  6. 早番がつらい人が職場選びで確認したいこと
    1. 求人票では早番の時間と回数を見る
    2. 面接では早番の業務内容まで確認する
    3. 早番が少ない働き方も選択肢に入れる
  7. 早番がつらい時に無理なく働き続けるために
    1. 「慣れれば大丈夫」と決めつけない
    2. 職場の問題と自分の向き不向きを分けて考える
    3. 続けるか変えるかは「体調」と「改善の余地」で判断する
  8. まとめ

介護職の早番がつらいと感じるのは珍しくない

早番は「朝が早いだけ」の勤務ではない

介護職の早番は、単に出勤時間が早い勤務ではありません。

施設によって違いはありますが、早番では利用者さんの起床介助、排泄介助、更衣介助、洗面、朝食準備、配膳、食事介助、服薬確認の補助、口腔ケア、記録、日勤者への申し送りなど、朝の時間帯に必要な業務が集中しやすいです。

特に入所施設では、利用者さんの一日が始まる時間帯を支えるため、限られた時間で複数の介助を進める場面があります。

そのため、早番は「早く帰れるから楽」と見られることもありますが、実際には朝の短い時間に多くの業務が詰まりやすい勤務です。

朝が苦手な人にとっては、出勤前の時点で体が重く感じることもあります。さらに出勤後すぐに身体介助が続くと、心身ともに負担を感じやすくなります。

出勤時間が早いと睡眠リズムが乱れやすい

早番がつらい理由のひとつは、睡眠リズムが乱れやすいことです。

たとえば、早番の出勤が7時前後の場合、通勤時間や身支度を考えると、かなり早い時間に起きる必要があります。職場が遠い場合や、朝の家事・育児がある場合は、さらに起床時間が早くなることもあります。

前日の勤務が遅番だったり、帰宅後に家のことをしなければならなかったりすると、十分な睡眠時間を確保できないまま早番に入ることもあります。

介護職は体を使う仕事です。睡眠不足の状態で勤務すると、集中力が落ちやすくなり、利用者さんへの声かけや移乗介助、排泄介助などでも余裕がなくなりやすくなります。

大切な視点

早番がつらい原因は、本人の気合い不足だけではありません。
勤務間隔、睡眠時間、通勤時間、家庭の事情が重なることで、朝の負担が大きくなることがあります。

朝の業務は時間に追われやすい

早番では、朝食の時間やデイサービスへの送り出し、受診準備、入浴予定など、時間が決まっている業務が多くなります。

利用者さん一人ひとりのペースに合わせたいと思っていても、朝食開始までに起床介助を終わらせなければならない、トイレ誘導を済ませなければならない、配膳に間に合わせなければならないなど、時間に追われやすい場面があります。

その結果、職員側も焦りやすくなります。

焦ってしまうと、利用者さんへの声かけが短くなったり、自分の動きが雑になったりすることがあります。もちろん、安全や尊厳への配慮は欠かせませんが、忙しい時間帯ほど余裕を保つのが難しくなります。

早番がつらいと感じる人は、朝の忙しさそのものだけでなく、「急がなければいけないのに丁寧さも求められる」というプレッシャーに疲れている場合もあります。

早番で負担が大きくなりやすい仕事内容

起床介助は身体的にも精神的にも負担がある

早番の代表的な業務に、起床介助があります。

起床介助では、ベッドから起き上がるサポート、更衣、洗面、整容、トイレ誘導、車いすへの移乗などを行うことがあります。利用者さんの状態によっては、全介助に近い方もいれば、声かけ中心で動ける方もいます。

未経験者や経験の浅い介護職にとっては、朝の起床介助は緊張しやすい業務です。

寝起きの利用者さんは、体がこわばっていたり、意識がはっきりしていなかったりすることがあります。認知症のある方の場合、起こされることに不安を感じたり、介助を拒否したりすることもあります。

そのような場面で急いで介助を進めようとすると、転倒や皮膚トラブル、利用者さんの不快感につながるおそれがあります。

注意したいこと

起床介助や移乗介助で不安がある場合は、自己判断で無理に進めないことが大切です。
利用者さんの状態や介助方法に迷った時は、上司、先輩職員、看護師、リハビリ職などに確認しましょう。

排泄介助や更衣介助が重なると焦りやすい

早番では、起床後のトイレ誘導やおむつ交換、リハビリパンツの交換、更衣介助などが重なることがあります。

排泄介助は、利用者さんの尊厳に関わる大切な業務です。急いでいても、声かけやプライバシーへの配慮を省くことはできません。

しかし、現場では複数の利用者さんが同じ時間帯にトイレを希望したり、失禁対応が重なったりすることがあります。朝食時間が近づいている中で対応が続くと、職員側も焦りを感じやすくなります。

特に人手が少ない職場では、早番者が一人で複数人の対応を抱えることもあります。

このような状況が続くと、「また早番か」「朝からバタバタするのがつらい」と感じやすくなります。

早番のつらさは、業務内容そのものだけでなく、人員配置と業務量のバランスによって大きく変わります。

朝食前後はミスを防ぐ意識も必要になる

朝食前後の時間帯は、介護職にとって確認すべきことが多い時間です。

たとえば、以下のようなことに注意が必要です。

・食事形態が合っているか
・配膳先を間違えていないか
・利用者さんの姿勢は安定しているか
・食事介助が必要な方を把握できているか
・むせ込みや体調変化がないか
・服薬に関わる確認が必要な場面はないか
・食後の口腔ケアや排泄誘導が必要か

介護職が医療的な判断をするわけではありませんが、利用者さんの様子の変化に気づき、必要に応じて看護師や上司に報告することは大切です。

朝は慌ただしいため、確認不足が起きやすい時間帯でもあります。

そのため、早番では体力だけでなく、集中力も必要になります。睡眠不足や疲労があると、確認作業が負担に感じやすくなります。

早番で多い業務負担に感じやすい理由
起床介助寝起きの状態に合わせた対応が必要
排泄介助複数人の対応が重なりやすい
更衣・整容朝食時間までに進める必要がある
朝食介助食事形態や姿勢確認など注意点が多い
申し送り忙しい中でも情報共有が必要

朝がきつい時にまず見直したいこと

前日の過ごし方を「早番前提」にする

早番がつらい時は、当日の朝だけでなく、前日の過ごし方を見直すことが大切です。

早番の日に早起きしようとしても、前日の就寝時間が遅ければ睡眠不足になりやすくなります。特に遅番の翌日に早番が入っている場合、帰宅後の食事、入浴、家事などで寝る時間が遅くなることもあります。

早番前日は、できる範囲で翌朝の準備を済ませておくと負担を減らしやすくなります。

たとえば、制服や持ち物を準備しておく、朝食を簡単に食べられるものにしておく、通勤バッグを玄関近くに置いておくなど、小さな工夫でも朝の焦りを減らせます。

早番前夜の準備チェック

□ 制服や仕事着を準備しておく
□ 名札、メモ帳、ペンなどを確認する
□ 朝食をすぐ食べられる状態にしておく
□ アラームを複数設定する
□ 寝る直前のスマホ時間を短くする
□ 翌朝の天気や通勤時間を確認する

早番が苦手な人ほど、朝に頑張るよりも、前日のうちに朝の負担を減らしておく方が現実的です。

睡眠時間が足りているかを確認する

早番がつらいと感じる時は、睡眠時間が足りているかを確認しましょう。

「早起きが苦手」と思っていても、実際には睡眠時間が短すぎるだけの場合もあります。介護職は日中も体を動かすため、睡眠不足が続くと疲労が抜けにくくなります。

早番の前日に夜更かしをしてしまうと、朝の起床がつらくなるだけでなく、勤務中の集中力にも影響しやすくなります。

もちろん、家庭の事情や勤務シフトによって、理想通りの睡眠時間を確保できないこともあります。その場合は、「毎回完璧に寝る」ではなく、早番が続く期間だけでも睡眠を優先する意識が大切です。

疲れが取れない、勤務中に強い眠気がある、頭痛やめまいが続くなどの場合は、無理に我慢せず、体調面も含めて相談を検討しましょう。

体調不良が続く場合は、職場の上司や必要に応じて医療機関に相談することも大切です。

朝のルーティンを簡単にする

早番の日の朝は、できるだけ判断することを減らすと楽になります。

朝起きてから「何を着るか」「何を食べるか」「何を持っていくか」を考えていると、それだけで疲れてしまうことがあります。特に朝が苦手な人は、出勤前の小さな判断が負担になりやすいです。

早番の日だけは、朝の流れを固定しておくと安心です。

たとえば、起きる、顔を洗う、着替える、軽く食べる、持ち物を確認する、家を出るという流れを毎回同じにしておくと、朝の迷いが減ります。

無理に立派な朝活をする必要はありません。早番の日は、まず出勤できる状態を作ることが優先です。

ポイント

早番の日の朝は、頑張ることを増やすより、やることを減らす方が続きやすいです。
朝食、服装、持ち物、出発時間を固定すると、出勤前の負担を軽くできます。

早番のつらさを職場で軽くする工夫

業務の優先順位を一人で抱え込まない

早番でつらくなりやすい人は、すべての業務を自分一人で完璧に終わらせようとしている場合があります。

もちろん、担当業務を責任持って行うことは大切です。しかし、介護現場では利用者さんの状態によって予定通りに進まないこともあります。

起床拒否がある、排泄対応が長引く、体調不良の方がいる、転倒リスクが高い方への見守りが必要になるなど、朝の予定は変わることがあります。

そのような時に一人で抱え込むと、焦りやミスにつながりやすくなります。

早番では、優先順位を確認する習慣が大切です。

・先に対応が必要な利用者さんは誰か
・二人介助が必要な場面はあるか
・日勤者が来てから対応してよい業務はあるか
・看護師に確認すべき体調変化はあるか
・急がなくてもよい作業を後回しにできるか

迷った時は、リーダーや先輩に確認しましょう。未経験者や経験の浅い人ほど、「聞くこと」も大事な仕事の一部です。

申し送りやメモで朝の混乱を減らす

早番の朝は情報量が多くなりやすいため、メモや申し送りの活用が重要です。

夜勤者からの申し送りで、夜間の睡眠状況、排泄状況、体調変化、転倒リスク、食事の注意点などを確認します。ここで聞き漏れがあると、朝の介助中に迷う場面が増えてしまいます。

ただし、すべてを暗記しようとすると負担が大きくなります。

小さなメモに、特に注意が必要なことだけ書いておくと安心です。

たとえば、「Aさん:起床時ふらつき注意」「Bさん:朝食前トイレ誘導」「Cさん:食事姿勢確認」など、自分が動く時に思い出しやすい形で整理しておくと、朝の混乱を減らせます。

ただし、個人情報の扱いには注意が必要です。メモの管理方法は職場のルールに従いましょう。

早番で確認したい申し送り

・夜間よく眠れていたか
・転倒やふらつきがなかったか
・排泄状況に変化がないか
・食事や水分摂取で注意することはあるか
・朝の体調確認が必要な利用者さんはいるか
・起床介助で拒否や不穏が出やすい方はいるか

苦手な業務は「できない」ではなく「確認が必要」と考える

早番がつらい人の中には、起床介助、移乗介助、排泄介助、食事介助などに苦手意識を持っている人もいます。

特に未経験から介護職を始めた人は、朝の忙しい時間に先輩のように動けず、自分を責めてしまうことがあります。

しかし、介護の仕事は、利用者さん一人ひとりの状態を知りながら少しずつ覚えていくものです。最初からすべてを早く正確にできなくても不自然ではありません。

苦手な業務がある時は、「自分には向いていない」とすぐに決めるのではなく、どこでつまずいているのかを分けて考えましょう。

つらさの原因見直すポイント
介助方法が不安先輩に手順を確認する
時間に追われる優先順位を相談する
利用者さんの拒否が怖い声かけの方法を学ぶ
朝から体が重い睡眠とシフト間隔を見直す
一人で抱え込む応援を頼む基準を決める

大切なのは、自己判断で無理をしないことです。

二人介助が必要な方を一人で動かそうとしたり、体調変化がある方を自己判断で進めたりすると、利用者さんにも職員にも危険が生じます。

不安がある時は、確認しながら進める姿勢が大切です。

早番がどうしても合わない時の相談方法

早番がつらい理由を具体的に整理する

早番がつらいと感じた時、すぐに「もう無理」と結論を出す前に、何が一番負担になっているのかを整理してみましょう。

早番がつらい理由は、人によって違います。

・朝起きること自体がつらい
・通勤時間が早すぎる
・前日の遅番から早番までの間隔が短い
・朝の身体介助が多すぎる
・早番の人員が少なくて焦る
・家庭の事情と早番が合わない
・体調面で早朝勤務が負担になっている

理由が曖昧なまま相談すると、「みんな頑張っているから」と流されてしまうこともあります。

一方で、「遅番の翌日の早番が続くと睡眠時間が足りない」「早番の日に子どもの送迎と重なっている」「起床介助が一人で不安」など、具体的に伝えられると相談しやすくなります。

相談前に整理したいこと

□ 早番の何が一番つらいのか
□ いつからつらくなっているのか
□ 体調に影響が出ているか
□ 特定の曜日や勤務の組み合わせが負担か
□ 業務量の問題か、生活リズムの問題か
□ どのような調整があれば続けやすいか

上司には「早番をなくしたい」だけでなく調整案も伝える

早番がつらい時は、上司に相談することも大切です。

ただし、いきなり「早番を全部なくしてください」と伝えると、職場のシフト状況によっては難しい場合があります。もちろん、体調や家庭事情によって早番が難しい場合は、その事情を伝える必要があります。

相談する時は、できる範囲で調整案を添えると話し合いやすくなります。

たとえば、以下のような伝え方です。

相談例

「早番の勤務自体は続けたいのですが、遅番の翌日に早番が入ると睡眠時間がかなり短くなり、体調面がきつくなっています。可能であれば、遅番の翌日の早番を減らしていただくことはできますか?」

相談例

「早番の日の起床介助で、〇〇さんの移乗に不安があります。安全に対応したいので、しばらく先輩に確認しながら進めてもよいでしょうか?」

相談例

「朝の勤務が続くと体調を崩しやすくなっています。早番の回数や連続勤務について、一度相談させていただきたいです。」

このように、困っている内容と希望する調整をセットで伝えると、上司も対応を考えやすくなります。

体調に影響が出ているなら早めに相談する

早番がつらい状態が続き、体調に影響が出ている場合は、早めに相談しましょう。

たとえば、以下のような状態が続く場合は注意が必要です。

・早番前日に眠れない
・朝に強い吐き気や動悸がある
・勤務中にめまいや強い眠気がある
・疲れが休日にも取れない
・早番のことを考えるだけで気分が重くなる
・ミスが増えている
・出勤前に涙が出る

これらは、単なる「朝が苦手」だけでは済まない場合もあります。

介護職は利用者さんの安全を支える仕事です。自分の体調が限界に近い状態で働き続けると、本人だけでなく利用者さんにも影響が出る可能性があります。

無理を続ける前に、上司や相談しやすい職員、必要に応じて医療機関に相談しましょう。

無理を続けないために

早番がつらい時は、根性で乗り切ることだけが正解ではありません。
体調、睡眠、シフト、業務量を見直し、それでも難しい場合は働き方を変える選択肢もあります。

早番がつらい人が職場選びで確認したいこと

求人票では早番の時間と回数を見る

介護職で転職や職場変更を考える時は、求人票の勤務時間を必ず確認しましょう。

早番といっても、施設によって開始時間は異なります。7時開始の職場もあれば、6時台から勤務が始まる職場もあります。通勤時間を含めると、実際の起床時間はかなり早くなることがあります。

求人票では、以下の点を確認しましょう。

・早番の開始時間
・早番の終了時間
・早番の回数
・早番、日勤、遅番、夜勤の組み合わせ
・勤務間隔に無理がないか
・希望休やシフト相談が可能か

特に、朝が苦手な人や家庭の事情がある人は、早番の有無だけでなく、早番が月にどのくらいあるのかを確認することが大切です。

「早番あり」とだけ書かれていても、月に数回なのか、週に何度もあるのかで負担は大きく変わります。

面接では早番の業務内容まで確認する

早番がつらい人は、勤務時間だけでなく、早番で担当する業務内容も確認しましょう。

同じ早番でも、職場によって負担は違います。

ある職場では、早番が起床介助を中心に担当するかもしれません。別の職場では、夜勤者と協力して朝食準備や配膳まで行うかもしれません。施設形態や利用者さんの介護度によっても、朝の忙しさは変わります。

面接では、次のような質問をしておくと具体的にイメージしやすくなります。

面接で聞きたい質問

「早番は月に何回くらいありますか?」
「早番では主にどの業務を担当しますか?」
「起床介助は何名くらい担当しますか?」
「早番は何人体制ですか?」
「遅番の翌日に早番が入ることはありますか?」
「未経験の場合、早番に入る前に同行や指導はありますか?」

質問することで、職場側の説明も具体的になりやすくなります。

「何でもできます」と言うよりも、自分が不安に感じている点を確認する方が、入職後のミスマッチを防ぎやすくなります。

早番が少ない働き方も選択肢に入れる

早番がどうしても合わない場合は、早番が少ない働き方を選ぶこともできます。

介護職には、入所施設だけでなく、デイサービス、訪問介護、日勤のみの求人、パート勤務、派遣、夜勤専従など、さまざまな働き方があります。

ただし、それぞれにメリットと注意点があります。

働き方早番の負担注意点
入所施設の正社員早番があることが多い夜勤や遅番も含むシフト制になりやすい
デイサービス早朝勤務は比較的少なめ送迎やレク、日中の対応がある
訪問介護サービス時間による移動や一人対応の不安がある
日勤のみ求人早番が少ない場合がある給与や求人条件を確認する必要がある
パート勤務時間を選びやすいことがある収入や福利厚生に差が出る場合がある

早番を避けたいからといって、すぐに介護職そのものを諦める必要はありません。

ただし、「早番なし」「日勤のみ」と書かれていても、実際の勤務時間や業務内容は職場によって異なります。応募前や面接時に必ず確認しましょう。

応募前チェックリスト

□ 早番の開始時間は自分の生活に合っているか
□ 早番の回数は月にどれくらいか
□ 早番の人員体制は何人か
□ 起床介助や朝食介助の人数は多すぎないか
□ 遅番から早番への勤務間隔に無理がないか
□ 早番が難しい事情を相談できそうか
□ 日勤のみや時間固定の働き方も選べるか

早番がつらい時に無理なく働き続けるために

「慣れれば大丈夫」と決めつけない

介護職の早番は、慣れることで楽になる部分もあります。

利用者さんの起床パターンを覚えたり、朝の動線に慣れたり、申し送りの聞き方が上手になったりすると、最初より負担が減ることはあります。

しかし、すべてのつらさが慣れで解決するとは限りません。

睡眠時間が確保できない、家庭の事情と合わない、体調に影響が出ている、人員不足で毎回余裕がないという場合は、本人の努力だけでは限界があります。

「みんなやっているから」「自分だけ弱いのかもしれない」と考えすぎると、相談が遅れてしまいます。

早番に慣れる努力は大切ですが、同時に自分の生活や体調に合っているかを見極めることも必要です。

職場の問題と自分の向き不向きを分けて考える

早番がつらい時は、「介護職が向いていない」と考えてしまうことがあります。

しかし、つらさの原因が職場環境にある場合もあります。

たとえば、早番の職員数が少なすぎる、教育が不十分なまま一人で任される、質問しづらい雰囲気がある、勤務間隔がきつい、毎回残業が発生するなどの場合は、職場の体制に問題があるかもしれません。

一方で、早起きそのものがどうしても合わない、朝の体調不良が強い、家庭の都合で早朝勤務が難しいという場合は、働き方を変えた方が楽になることもあります。

大切なのは、「自分が悪い」と一括りにしないことです。

状況考え方
早番の業務を覚えられない教育や同行期間が足りない可能性がある
朝起きるのが毎回つらい睡眠リズムや勤務時間が合っていない可能性がある
早番中に焦ってミスが増える業務量や人員配置を見直す必要がある
相談しても改善されない職場変更を考える材料になる
日勤中心なら働ける介護職自体ではなくシフトが合わない可能性がある

介護職にはいろいろな働き方があります。早番が合わないからといって、介護職全体に向いていないとは限りません。

続けるか変えるかは「体調」と「改善の余地」で判断する

早番がつらい時、続けるか働き方を変えるか迷う人も多いです。

判断する時は、体調への影響と、職場で改善できる余地があるかを見てみましょう。

たとえば、早番の回数を減らしてもらえる、遅番翌日の早番を避けてもらえる、起床介助の不安を指導してもらえる、早番の業務分担を見直してもらえるなら、今の職場で続けられる可能性があります。

一方で、相談してもまったく改善されない、体調不良が続いている、早番のたびに強いストレスがある、危険な業務を一人で任され続けるという場合は、無理を続けない方がよいこともあります。

判断ポイント

・睡眠不足や体調不良が続いていないか
・早番の回数や組み合わせを相談できるか
・業務量や人員体制に改善の余地があるか
・指導やフォローを受けられるか
・日勤中心なら介護職を続けられそうか
・今の職場で働き続けることで心身が限界に近づいていないか

辞めるかどうかをすぐに決める必要はありません。

ただ、早番が原因で生活や体調が大きく崩れているなら、早めに相談し、働き方を見直すことが大切です。

まとめ

介護職の早番がつらいと感じるのは、珍しいことではありません。

早番は朝が早いだけでなく、起床介助、排泄介助、更衣介助、朝食対応、申し送りなどが集中しやすい勤務です。時間に追われやすく、身体的にも精神的にも負担を感じやすい場面があります。

特に、睡眠時間が足りない、遅番の翌日に早番が入る、通勤時間が長い、人員配置が少ない、朝の業務量が多いといった条件が重なると、早番はかなりきつく感じやすくなります。

早番がつらい時は、まず前日の準備や睡眠リズム、朝のルーティンを見直してみましょう。それでも負担が大きい場合は、上司に早番の回数や勤務の組み合わせ、業務分担について相談することが大切です。

また、転職や職場変更を考える場合は、求人票の勤務時間だけでなく、早番の回数、業務内容、人員体制、教育体制まで確認しましょう。

この記事のまとめ

・介護職の早番は朝の業務が集中しやすく、つらいと感じる人もいる
・早番の負担は、起床時間だけでなく業務量や人員配置にも左右される
・朝がきつい時は、前日の準備と睡眠リズムを見直すことが大切
・早番中の不安は一人で抱え込まず、上司や先輩に確認する
・求人選びでは、早番の時間、回数、業務内容、人員体制を確認する
・早番が合わない場合でも、日勤中心や時間固定など別の働き方は選べる

早番がつらいからといって、すぐに介護職に向いていないと決める必要はありません。

ただし、無理を続けて体調を崩してしまう前に、自分に合ったシフトや職場を見直すことは大切です。介護職は職場によって働き方が大きく変わります。朝の勤務が負担になっている場合は、我慢だけで続けるのではなく、相談しながら無理の少ない働き方を探していきましょう。

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