介護職の夜勤明けに寝れない理由とは?眠れない時の対処法と休み方を解説

夜勤明けの明るい室内でベッドに座る介護職と時計やアイマスクが置かれ、眠れない状態と休息を考える時間を描いたイラスト 6-4.生活リズム

介護職の夜勤明けに、「疲れているのに寝れない」「布団に入ると目が冴える」「数時間で目が覚めてしまう」と悩む人は少なくありません。

夜勤中は強い眠気を我慢して働いていたのに、帰宅した途端に眠れなくなると、「自分は夜勤に向いていないのでは」と不安になることもあるでしょう。

しかし、夜勤明けに寝れないのは、単に疲れが足りないからではありません。体内時計と実際の睡眠時間がずれることや、朝の光、カフェイン、仕事中の緊張などが重なって起こる場合があります。

大切なのは、無理に眠ろうとすることではなく、眠りを妨げている原因を整理し、自分の勤務パターンに合った休み方を見つけることです。

この記事でわかること

・介護職の夜勤明けに寝れない主な理由
・帰宅してから眠りやすくするための流れ
・布団に入っても眠れない時の対処法
・連続夜勤や翌日が休みの場合の休み方
・夜勤中の仮眠やカフェインの見直し方
・医療機関や職場へ相談した方がよい目安

  1. 介護職の夜勤明けに寝れないのはなぜ?
    1. 体は疲れていても体内時計は「昼」と判断している
    2. 夜勤明けの朝日やスマートフォンで目が覚める
    3. 夜勤中に摂ったカフェインが残っている
    4. 仕事中の緊張が帰宅後も続いている
  2. 夜勤明けに眠りやすくする帰宅後の流れ
    1. 帰宅までの安全を最優先にする
    2. 帰宅後すぐに用事を詰め込まない
    3. 寝室の光・音・温度を整える
    4. 食事と入浴は「眠る準備」として考える
  3. 布団に入っても寝れない時の対処法
    1. 「今すぐ寝なければ」と追い込まない
    2. 眠れなくても横になる時間を無駄だと思わない
    3. 寝酒や自己判断の睡眠薬に頼らない
    4. 分けて眠る方法も選択肢に入れる
  4. 勤務パターンに合わせて休み方を変える
    1. 夜勤明けの翌日が日勤の場合
    2. 夜勤が続く場合
    3. 夜勤明けの翌日も休みの場合
    4. 家事や育児で眠れない場合
  5. 寝れない状態が続く時に見直したいこと
    1. 夜勤中のカフェインと仮眠を記録する
    2. 仮眠できない職場環境を当たり前にしない
    3. 夜勤回数と勤務間隔を確認する
    4. 夜勤を減らすことも現実的な選択肢
  6. 医療機関へ相談した方がよい目安
    1. 不眠と強い眠気が長く続いている
    2. 睡眠時無呼吸など別の原因が隠れていることもある
    3. 事故が起きる前に働き方を相談する
  7. まとめ
    1. 夜勤明けに寝れないのは意思の弱さではない
    2. 次の勤務に合わせて休み方を変える
    3. 改善しない時は夜勤の働き方から見直す

介護職の夜勤明けに寝れないのはなぜ?

体は疲れていても体内時計は「昼」と判断している

人の体には、睡眠や覚醒、体温、ホルモン分泌などを調整する体内時計があります。

基本的には朝に目覚めて夜に眠るリズムで動いているため、夜勤で一晩中起きた後でも、朝になると体は覚醒する方向へ切り替わります。

そのため、身体介助や巡回で体が疲れていても、帰宅する頃には目が冴え、寝つきにくくなることがあります。

交替制勤務では、体内時計が司る睡眠・覚醒リズムと実際の睡眠時間帯がずれやすく、不眠や強い眠気、睡眠による休養感の低下につながることが報告されています。

押さえておきたいこと

夜勤明けに眠れないからといって、必ずしも体力が余っているわけではありません。

眠りたい時間と、体が眠りやすい時間が一致していないことが大きな原因になる場合があります。

介護職は日勤、早番、遅番、夜勤が混ざることも多く、体内時計を一定に保つのが難しい働き方です。

特に夜勤の回数や入り方が毎月大きく変わる職場では、同じ方法で休んでも、日によって眠りやすさが変わることがあります。

夜勤明けの朝日やスマートフォンで目が覚める

夜勤明けに職場を出る頃は、すでに外が明るくなっていることがあります。

朝の光には体内時計を調整し、体を活動する方向へ切り替える働きがあります。そのため、通勤中に強い日光を浴びたり、帰宅後に明るい部屋で過ごしたりすると、眠気が遠のく可能性があります。

帰宅後に次のような過ごし方をしている人は、寝つきが悪くなりやすいことがあります。

・明るいリビングで長時間過ごす
・スマートフォンで動画やSNSを見る
・帰宅後に買い物や家事を始める
・テレビをつけたまま食事をする
・寝室に日光が入り込んでいる

ただし、光を避けるために視界が暗くなるサングラスをかけた状態で、自分で車を運転するのは注意が必要です。

強い眠気がある時は、光を調整することより、まず安全に帰宅することを優先しましょう。

夜勤中に摂ったカフェインが残っている

夜勤中の眠気対策として、コーヒーやエナジードリンクを飲む人は多いでしょう。

カフェインは夜勤中の眠気を和らげることがありますが、摂る量や時間によっては、夜勤明けの睡眠を妨げます。

カフェインの代謝には個人差があり、体内の濃度が半分になるまでの時間にも幅があります。そのため、夜勤の後半に飲んだコーヒーの影響が、帰宅後まで残ることがあります。

たとえば、夜勤前半は問題なく眠れていた人でも、次のような変化によって寝れなくなる場合があります。

・夜勤の後半にもコーヒーを飲むようになった
・エナジードリンクを追加した
・無意識に濃いお茶を何杯も飲んでいる
・眠気が怖くてカフェイン量が増えている
・栄養ドリンクの成分を確認していない

カフェインに弱い人は、少量でも影響を受けます。

「何時までなら必ず大丈夫」と一律には言えないため、帰宅予定時刻から逆算し、夜勤後半の摂取を少しずつ減らす方法が現実的です。

仕事中の緊張が帰宅後も続いている

介護職の夜勤は、身体的な疲労だけでなく、精神的な緊張も大きい仕事です。

夜間は職員数が少なく、ナースコール、転倒、急変、排泄介助、不穏対応などに一人または少人数で対応する場面があります。

大きな事故が起きていなくても、夜勤中は無意識に周囲の音や利用者さんの様子へ注意を向け続けています。

その緊張が帰宅後も残ると、体は疲れているのに頭だけが働き続けます。

・申し送りの内容が気になる
・対応に問題がなかったか考え続ける
・記録の書き忘れを思い出す
・次の勤務のことを考える
・ナースコールの音が頭に残っている

このような状態では、「早く寝なければ」と焦るほど、かえって眠れなくなることがあります。

睡眠の問題だけでなく、夜勤中の負担や緊張が強すぎないかを振り返ることも大切です。

夜勤明けに眠りやすくする帰宅後の流れ

帰宅までの安全を最優先にする

夜勤明けの強い眠気は、帰宅中に突然現れることがあります。

「職場を出た時は大丈夫だった」「家まであと少しだから帰れる」と思っていても、運転中に意識が途切れる危険があります。

睡眠不足による一瞬の居眠りは、自分の意思だけで完全に防げるとは限りません。米国のNIOSHも、夜勤や長時間勤務後に眠気が強い場合は無理に運転せず、送迎や仮眠などの具体的な帰宅手段を準備するよう注意を促しています。(CDC)

次のような状態がある時は、運転を続けない判断が必要です。

運転を見直したいサイン

□ あくびが何度も出る
□ 信号や曲がり角を見落としそうになる
□ 直前に通った道を思い出せない
□ 車線内をまっすぐ走りにくい
□ 瞼が重く、何度も目をこする
□ 窓を開けたり音楽を大きくしたりして耐えている

職場で短時間休ませてもらう、家族に迎えを頼む、公共交通機関やタクシーを利用するなど、事前に選択肢を考えておくと安心です。

帰宅後すぐに用事を詰め込まない

夜勤明けは、帰宅後の時間を自由時間のように感じることがあります。

しかし、買い物、掃除、洗濯、銀行、役所の手続きなどを続けていると、体が活動モードから切り替わりにくくなります。

特に「用事を全部済ませてから寝よう」とすると、帰宅から就寝までに何時間も空いてしまいます。

その間に朝食をしっかり食べ、スマートフォンを見て、家事を進めているうちに、眠気の波を逃してしまうこともあります。

夜勤明けに睡眠を取る予定の日は、次のように行動を絞ると負担を減らせます。

・帰宅途中の買い物は必要最低限にする
・洗濯や掃除は起きた後に回す
・家族への連絡は簡潔に済ませる
・スマートフォンを長時間見ない
・帰宅後の手順を毎回ある程度そろえる

帰宅後の基本的な流れ

  1. 水分を取り、必要なら軽く食べる
  2. 入浴またはシャワーで汗を流す
  3. 部屋の明るさを落とす
  4. スマートフォンを手の届かない場所に置く
  5. 寝室へ移動する

毎回まったく同じ時間に寝るのは難しくても、寝るまでの行動をある程度固定すると、体を休息へ切り替えやすくなります。

寝室の光・音・温度を整える

昼間の睡眠は、夜間よりも光や生活音の影響を受けやすくなります。

遮光カーテンがなく、窓から強い日差しが入っていると、目を閉じていても明るさが気になることがあります。

また、家族の生活音、宅配便、工事、車の音などで途中で目が覚めることもあります。

夜勤明けの寝室では、次のような工夫が考えられます。

気になること見直し方
日差しが入る遮光カーテンやアイマスクを使う
生活音が響く耳栓や環境音を検討する
スマートフォンが鳴る緊急連絡以外の通知を切る
暑さ・寒さで目が覚める寝具や室温を調整する
家族に起こされる夜勤明けの睡眠時間を共有する
宅配便で起きる置き配や時間指定を利用する

遮光は日中の睡眠環境を整える方法の一つとして、厚生労働省の情報でも紹介されています。

ただし、部屋を暗くしすぎると、起きて移動する時に転倒することがあります。通路の物を片づけ、必要に応じて弱い足元灯を使うなど、安全面にも配慮しましょう。

食事と入浴は「眠る準備」として考える

空腹が強い状態では寝つきにくくなることがありますが、帰宅後すぐに脂っこい料理や量の多い食事を取ると、胃の重さが気になる場合があります。

夜勤明けは、消化の負担が比較的少ないものを選び、食べすぎないことが基本です。

たとえば、次のようなものが候補になります。

・おにぎりとみそ汁
・うどんや雑炊
・ヨーグルトやバナナ
・卵料理と少量のご飯
・温かいスープ
・普段から食べ慣れている軽食

体質や持病によって適した食事は異なるため、糖尿病や消化器疾患などで食事指導を受けている場合は、医師や管理栄養士の指示を優先してください。

入浴についても、長時間の熱い風呂で無理に汗をかく必要はありません。

夜勤で疲れ切っている時は、転倒や浴槽内での居眠りにも注意が必要です。眠気が強い場合は、短時間のシャワーで済ませるなど、その日の状態に合わせましょう。

布団に入っても寝れない時の対処法

「今すぐ寝なければ」と追い込まない

夜勤明けに寝れない時、「あと何時間しか寝られない」「このままだと次の勤務がつらい」と時計を何度も確認する人がいます。

しかし、睡眠時間を気にしすぎると緊張が高まり、さらに眠れなくなることがあります。

布団に入ってしばらくしても眠気が戻らない時は、一度寝床を離れ、暗めで静かな場所で過ごす方法があります。

その際は、次のような刺激の少ない行動が向いています。

・ゆっくり呼吸する
・音量を下げて落ち着く音声を聞く
・難しくない本を少し読む
・首や肩を軽く伸ばす
・温かいノンカフェイン飲料を少量飲む

スマートフォンで動画やゲームを始めると、そのまま長時間起きてしまうことがあります。

眠る努力を続けるより、再び眠気が出るまで緊張を下げることを意識しましょう。

眠れなくても横になる時間を無駄だと思わない

完全に眠れなくても、静かな環境で目を閉じ、体を休めることには意味があります。

ただし、「横になっていれば睡眠不足はすべて解消できる」というわけではありません。

眠れない状態が続いているのに、何時間も布団の中で焦り続けると、寝室そのものが苦痛な場所になってしまうことがあります。

「30分以内に寝なければならない」と厳密に時間を決める必要はありませんが、明らかに目が冴えている時は、一度体勢や場所を変えてみましょう。

休む時は、次のように考えると焦りを減らしやすくなります。

休み方の考え方

・眠れない自分を責めない
・一回の夜勤明けだけで判断しない
・睡眠時間だけでなく、起きた後の体調も見る
・横になって休む時間と、実際に眠れた時間を分けて考える
・何日も続く場合は記録を残す

寝酒や自己判断の睡眠薬に頼らない

お酒を飲むと眠くなるため、夜勤明けの寝酒を習慣にしている人もいるかもしれません。

しかし、アルコールは一時的に寝つきを促しても、その後の眠りを浅くし、中途覚醒を増やす場合があります。厚生労働省の睡眠ガイドでも、寝酒は睡眠を悪化させるとして注意が示されています。

また、市販薬や家族の睡眠薬を自己判断で使うのも避けましょう。

睡眠薬には種類があり、夜勤の勤務時間、運転の有無、持病、ほかに服用している薬によって注意点が異なります。

翌日の眠気やふらつきが残ると、介助中の事故につながる可能性もあります。

すでに医療機関から薬を処方されている場合でも、自己判断で量や服用時刻を変えず、夜勤の勤務状況を医師や薬剤師に伝えて確認してください。

分けて眠る方法も選択肢に入れる

夜勤明けに一度で長く眠ろうとしても、2〜4時間程度で目が覚める人もいます。

その場合は、午前から昼にかけて一度眠り、起床後に食事や軽い用事を済ませ、夕方から夜にもう一度休む方法もあります。

一度に長く眠れないからといって、必ずしも失敗ではありません。

大切なのは、24時間の中で必要な休息を確保し、次の勤務中に強い眠気が残らないようにすることです。

ただし、夕方の仮眠が長すぎると、夜の睡眠に影響する人もいます。

分割睡眠が合うかどうかは個人差があるため、次の項目を記録すると判断しやすくなります。

・夜勤明けに寝床へ入った時刻
・実際に眠れたと思う時間
・途中で目覚めた回数
・夕方に眠った時間
・次の勤務中の眠気
・起床後の疲労感や頭痛
・カフェインを摂った時刻

1〜2週間ほど記録すると、自分が眠りやすいパターンを見つけやすくなります。

勤務パターンに合わせて休み方を変える

夜勤明けの翌日が日勤の場合

夜勤明けの翌日に日勤が入っている場合は、生活リズムを昼型へ戻す必要があります。

この時に夕方まで長く寝続けると、夜に眠れず、翌朝の日勤がつらくなることがあります。

一方で、ほとんど眠らずに起き続けると、強い睡眠不足が残ります。

次のような流れが一例です。

  1. 帰宅後、午前から昼にかけて一定時間休む
  2. 起きた後は無理のない範囲で日常生活へ戻す
  3. 夕方以降のカフェインを避ける
  4. 夜は普段の日勤前に近い時間に寝る
  5. 翌朝の体調を確認する

ただし、必要な睡眠時間には個人差があります。

「夜勤明けは必ず3時間だけ寝る」など、決まった数字へ無理に合わせる必要はありません。

介助中に集中力が落ちるほど眠気が残る場合は、休み方だけでなく、勤務間隔そのものを職場へ相談する必要があります。

夜勤が続く場合

連続して夜勤に入る場合は、次の勤務に備えて日中の睡眠を確保することが優先されます。

この場合、日勤の生活リズムへすぐ戻そうとすると、睡眠時間が不足する可能性があります。

帰宅後の用事を減らし、家族にも「何時までは起こさないでほしい」と伝えておきましょう。

また、夜勤前に短時間休めると、勤務中の眠気を軽減できる場合があります。

厚生労働省の睡眠ガイドでは、夜勤中の20〜50分程度の仮眠が眠気、疲労、仕事効率の改善につながる可能性が示されています。一方、長い仮眠では、起きた直後に強いぼんやり感が出ることもあります。

夜勤中の仮眠は、施設の休憩時間や人員配置によって取りやすさが大きく異なります。

仮眠できない勤務が続く場合は、個人の工夫だけで解決しようとせず、休憩体制を確認しましょう。

夜勤明けの翌日も休みの場合

翌日も休みの場合は、「好きなだけ寝てもよい」と考えがちです。

しかし、昼過ぎから夜まで長く眠り、その後朝まで起きていると、休日全体の生活リズムが大きくずれることがあります。

夜勤が週1〜2回程度の場合、夜勤明けに日勤日と近い時間帯の光を浴び、すぐに長く眠らず、夕方以降に普段より長めの睡眠を取る方法も厚生労働省の資料で紹介されています。

ただし、夜勤の頻度が高い人では、この方法によって睡眠不足が深刻になる可能性もあるため、すべての人に適するわけではありません。

夜勤明けの過ごし方は、次の勤務までの時間を基準に考えると整理しやすくなります。

次の勤務休み方で意識すること
翌朝から日勤夜に再び眠れるよう昼寝を長引かせすぎない
当日の夜も夜勤日中の睡眠を優先し、用事を減らす
翌日も休日睡眠不足を補いながら、昼夜逆転を長引かせない
数日間夜勤がない少しずつ日勤の起床時刻へ戻す
夜勤専従毎回の睡眠時刻を大きく変えすぎない

家事や育児で眠れない場合

介護職の夜勤明けでは、自分の体内時計だけでなく、家庭の事情が睡眠を妨げることもあります。

子どもの送迎、食事の準備、家族の通院、家事などがあると、帰宅してもすぐには休めません。

この場合、「眠り方を工夫すれば何とかなる」と考えるだけでは限界があります。

家族と相談し、夜勤明けだけでも役割を分担できないか確認しましょう。

・夜勤明けの朝食は簡単なものにする
・送迎を家族と交代する
・掃除や買い物を別の日に回す
・宅配やネットスーパーを利用する
・寝ている時間を家族の予定表に入れる
・夜勤回数そのものを見直す

睡眠時間を確保できない原因が勤務と家庭の両立にある場合は、生活習慣だけを責めても改善しません。

職場の上司へ夜勤回数や勤務間隔を相談することも、必要な対処の一つです。

寝れない状態が続く時に見直したいこと

夜勤中のカフェインと仮眠を記録する

夜勤明けの睡眠だけを変えようとしても、夜勤中の過ごし方が同じままでは改善しにくいことがあります。

まずは、何を何時に摂ったかを確認しましょう。

夜勤中の見直しチェック

□ 夜勤後半にもコーヒーを飲んでいないか
□ エナジードリンクを重ねて飲んでいないか
□ 緑茶や紅茶の量が増えていないか
□ 仮眠時間が日によって大きく違わないか
□ 仮眠後すぐに介助へ入っていないか
□ 休憩中も記録やナースコール対応をしていないか

カフェインは「飲まない方がよい」と一律に決めるのではなく、夜勤中の安全と帰宅後の睡眠の両方を考えて調整します。

夜勤前半に限定する、量を減らす、後半はノンカフェイン飲料へ替えるなど、少しずつ見直しましょう。

仮眠できない職場環境を当たり前にしない

介護施設では、休憩時間が設定されていても、実際にはナースコールや利用者対応で休めないことがあります。

「夜勤だから休めなくて当然」と考えていると、睡眠不足や疲労が蓄積します。

仮眠時間を確保できない時は、次の点を整理して上司へ伝えましょう。

・何時頃に呼び出しが集中しているか
・休憩中に対応している業務は何か
・一人夜勤で代わりの職員がいないか
・記録が休憩時間へ食い込んでいないか
・利用者さんの状態と人員配置が合っているか
・夜勤明けの残業が発生していないか

単に「眠いので休みたい」と伝えるより、具体的な状況を説明した方が相談しやすくなります。

上司への相談例

「夜勤の休憩時間にナースコール対応が続き、ほとんど仮眠できない日が増えています。夜勤明けも眠れず、次の勤務まで疲れが残るため、休憩体制や夜勤回数について相談したいです」

夜勤回数と勤務間隔を確認する

夜勤明けに寝れない原因が、個人の生活習慣ではなく、勤務表にある場合もあります。

次のようなシフトが続いていないか確認しましょう。

・夜勤明けから次の勤務までの時間が短い
・夜勤の前後に早番が入っている
・夜勤回数が急に増えた
・連続夜勤と単発夜勤が混在している
・夜勤明けに会議や研修がある
・夜勤明けも記録や残業で帰れない
・希望休の前後へ夜勤が集中している

厚生労働省の睡眠ガイドでは、勤務時間が長くなるほど睡眠時間が短くなりやすく、退勤から次の出勤までの休息時間を確保することが重要だとされています。

個人の工夫を続けても改善しない時は、勤務間隔や残業を含めて見直す必要があります。

夜勤を減らすことも現実的な選択肢

遮光カーテン、カフェイン調整、仮眠などを試しても、夜勤明けの不眠が改善しない人もいます。

体質や年齢、持病、家庭環境によっては、夜勤そのものが合いにくい場合があります。

夜勤を減らすことは、介護職を諦めることではありません。

・夜勤回数を月に1〜2回減らす
・夜勤のない部署へ異動する
・日勤のみの施設へ転職する
・デイサービスや訪問介護を検討する
・パート勤務へ変更する
・夜勤専従から通常シフトへ戻す

介護職は、施設形態や雇用形態によって勤務時間が異なります。

今の職場の夜勤が合わなくても、別の働き方なら続けられる可能性があります。

医療機関へ相談した方がよい目安

不眠と強い眠気が長く続いている

夜勤明けに一度眠れなかっただけで、すぐに病気と判断する必要はありません。

しかし、睡眠環境やカフェインを見直しても不調が続き、生活や仕事に支障が出ている場合は、医療機関へ相談した方がよいことがあります。

厚生労働省は、交替制勤務で不眠、睡眠による休養感の低下、勤務中の眠気が続き、日常生活に支障がある場合は、医療機関の受診を勧めています。

特に、次のような状態には注意が必要です。

受診を検討したいサイン

□ 夜勤明けにほとんど眠れない状態が続く
□ 日勤の日も寝つけなくなった
□ 勤務中に耐えられない眠気がある
□ 介助中に意識が途切れそうになる
□ イライラや気分の落ち込みが強くなった
□ 頭痛、動悸、吐き気などの不調が続く
□ いびきや睡眠中の呼吸停止を指摘された
□ 休日に長く寝ても疲れが取れない

相談先としては、かかりつけ医、内科、心療内科、精神科、睡眠外来などがあります。

職場に産業医や健康相談窓口がある場合は、そちらを利用する方法もあります。

睡眠時無呼吸など別の原因が隠れていることもある

夜勤明けに寝れない原因を、すべてシフト勤務のせいだと決めつけないことも大切です。

睡眠時無呼吸、むずむず脚症候群、更年期に伴う症状、うつ状態、薬の副作用などが睡眠へ影響している場合があります。

特に、大きないびき、睡眠中の呼吸停止、朝の頭痛、起床時の強いだるさ、日中の耐えられない眠気がある場合は、専門的な確認が必要です。

また、持病の薬や市販薬の中には、眠気や覚醒へ影響するものがあります。

薬を勝手に中止するのではなく、夜勤明けに眠れないことと、勤務時間を医師や薬剤師へ伝えるようにしましょう。

事故が起きる前に働き方を相談する

夜勤明けの不眠を我慢し続けると、勤務中の判断力や集中力に影響することがあります。

介護現場では、移乗介助、服薬介助、見守り、排泄介助など、安全確認が欠かせません。

「眠れていないと伝えると評価が下がる」「ほかの職員も我慢している」と考え、相談をためらう人もいるでしょう。

しかし、事故が起きてからでは、利用者さんだけでなく、自分自身や同僚にも大きな負担がかかります。

上司へ相談する際は、次の内容を整理すると伝えやすくなります。

・いつ頃から眠れなくなったか
・月の夜勤回数
・連続夜勤の有無
・夜勤中に仮眠できているか
・夜勤明けの残業時間
・次の勤務までに眠れた時間
・勤務中に起きている具体的な支障
・夜勤回数をどの程度減らしたいか

夜勤の回数を減らす、配置を変える、一定期間日勤へ移るなど、職場によって対応できる内容は異なります。

すぐに希望どおりにならない場合でも、相談した記録を残し、改善が難しければ転職を含めて働き方を見直しましょう。

まとめ

夜勤明けに寝れないのは意思の弱さではない

介護職の夜勤明けに寝れないのは、体内時計、朝の光、カフェイン、仕事中の緊張、家庭環境など、複数の要因が重なって起こります。

「疲れているのだから眠れるはず」と考え、自分を責める必要はありません。

まずは、帰宅後の行動、寝室環境、夜勤中のカフェインや仮眠を一つずつ確認しましょう。

次の勤務に合わせて休み方を変える

夜勤明けの翌日が日勤なのか、連続夜勤なのか、休日なのかによって、適した休み方は変わります。

一度に長く眠れない場合は、睡眠を分ける方法もあります。

ただし、短時間睡眠を無理に続けるのではなく、勤務中の眠気や起床後の休養感まで含めて判断することが大切です。

改善しない時は夜勤の働き方から見直す

この記事のまとめ

・夜勤明けに寝れないのは、体内時計と睡眠時間帯のずれが関係する
・朝の光、スマートフォン、カフェイン、緊張が寝つきを妨げることがある
・帰宅後は用事を減らし、光・音・温度を整えて休む
・眠れない時は無理に寝床で粘らず、寝酒や自己判断の薬を避ける
・次の勤務に合わせて、一度に眠るか分けて眠るかを調整する
・不眠や強い眠気で仕事に支障がある場合は、医療機関や職場へ相談する

生活習慣を見直しても寝れない状態が続くなら、個人の努力だけでは解決できない可能性があります。

夜勤回数、休憩体制、勤務間隔、夜勤明けの残業などを確認し、無理を続けないことが大切です。

今の夜勤が合わない場合でも、日勤のみの施設や別の雇用形態など、介護職を続ける方法はあります。眠れない状態を我慢するのではなく、安全に働ける勤務条件を選ぶことを優先しましょう。

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