介護士の年収について調べている人の中には、「実際いくらもらえるのか」「今の給料は低いのか」「このまま続けて年収は上がるのか」と不安に感じている人も多いと思います。
介護の仕事は、未経験から始めやすい一方で、職場や働き方によって収入差が出やすい仕事です。平均年収だけを見ると判断しにくく、月給、手当、夜勤、賞与、処遇改善手当、資格手当などを分けて見ることが大切です。
この記事では、介護士の年収の目安、年収に差が出る理由、収入を上げる働き方、転職前に確認したいポイントをわかりやすく解説します。
この記事でわかること
・介護士の年収の目安
・平均年収を見るときの注意点
・介護士の年収に差が出る理由
・資格や夜勤で収入が変わる仕組み
・年収アップを目指す働き方
・後悔しない職場選びの確認ポイント
介護士の年収はいくら?まずは平均額の目安を知ろう
介護士の年収はおおよそ300万円台後半から400万円前後が目安
介護士の年収は、働く施設、地域、資格、夜勤の有無、賞与の有無によって大きく変わります。
公的な賃金データを見ると、厚生労働省が公表している賃金構造基本統計調査に基づく資料では、令和7年の介護職員の賞与込み給与は月31.4万円と示されています。単純に12か月で計算すると、年収の目安は約376.8万円です。なお、この「賞与込み給与」は、6月分の給与に前年1月から12月分の賞与の12分の1を加えて算出したものです。
また、厚生労働省の令和6年度介護従事者処遇状況等調査では、介護職員等処遇改善加算を取得している事業所における月給・常勤の介護職員の平均給与額は、令和6年9月時点で338,200円となっています。この平均給与額は、基本給、手当、一時金を含めた金額です。
つまり、介護士の年収は、統計の見方によって差はありますが、おおよそ300万円台後半から400万円前後を一つの目安として考えるとわかりやすいです。
ただし、これはあくまで平均です。未経験で入職したばかりの人、夜勤なしで働く人、パート勤務の人、賞与が少ない職場で働く人は、これより低くなることもあります。反対に、介護福祉士を持っている人、夜勤に多く入る人、役職についている人、大きな法人で働く人は、平均より高くなることもあります。
年収を見るときのポイント
介護士の年収は「平均額」だけで判断しないことが大切です。
月給が高く見えても賞与が少ない職場もあれば、基本給は高くなくても夜勤手当や処遇改善手当で年収が上がる職場もあります。
月給と年収は同じ意味ではない
介護士の収入を考えるときは、月給だけで判断しないようにしましょう。
たとえば、月給25万円の求人があったとしても、賞与がない場合と、賞与が年2回ある場合では、年収が大きく変わります。
簡単に見ると、次のような違いがあります。
| 月給 | 賞与 | 年収の目安 |
|---|---|---|
| 23万円 | なし | 約276万円 |
| 25万円 | なし | 約300万円 |
| 25万円 | 年2か月分 | 約350万円 |
| 27万円 | 年2か月分 | 約378万円 |
| 30万円 | 年2か月分 | 約420万円 |
同じ月給でも、賞与の有無で年収は数十万円変わります。
また、介護職の月給には、基本給だけでなく、夜勤手当、資格手当、処遇改善手当、職務手当、通勤手当などが含まれることがあります。そのため、求人票に「月給28万円」と書かれていても、基本給がいくらなのか、毎月必ず支給される手当なのかを確認する必要があります。
特に注意したいのは、「月給が高い=安定して年収が高い」とは限らないことです。固定残業代が含まれている、夜勤回数が多い前提、賞与がほとんどない、昇給が少ないという職場もあります。
手取りは年収より少なく見える
年収を考えるときは、手取りとの違いも知っておきましょう。
年収は、税金や社会保険料が引かれる前の金額です。実際に銀行口座へ振り込まれる手取りは、そこから所得税、住民税、健康保険料、厚生年金保険料、雇用保険料などが引かれた金額になります。
たとえば、額面月給が25万円でも、手取りは20万円前後になることがあります。扶養の有無、住んでいる地域、社会保険料、夜勤手当の金額などによっても変わります。
介護士の年収を考えるときは、次の3つを分けて見ましょう。
・額面年収
・月々の手取り
・賞与を含めた年間の手取り感
年収だけを見ると高く感じても、毎月の手取りが少ないと生活に余裕を感じにくいことがあります。反対に、月給は高くなくても賞与や退職金、福利厚生が整っている職場では、長く働いたときの安心感が大きい場合もあります。
介護士の年収に差が出る理由
基本給・手当・賞与の組み合わせで年収が変わる
介護士の年収は、基本給だけで決まるわけではありません。
厚生労働省の令和6年度介護従事者処遇状況等調査では、介護職員の平均給与額338,200円の内訳として、基本給が192,660円、手当が97,980円、一時金が47,560円と示されています。ここでいう手当には、職務手当、処遇改善手当、通勤手当、家族手当、時間外手当などが含まれます。
この数字からもわかるように、介護職の給与は基本給以外の手当の割合が大きくなりやすい特徴があります。
手当が多いこと自体は悪いことではありません。夜勤や資格、役割に応じて手当がつくことで、収入が上がるからです。
ただし、基本給が低く、手当に大きく依存している職場では、賞与や退職金の計算で不利になることがあります。賞与が「基本給の〇か月分」で計算される場合、基本給が低いと賞与額も伸びにくくなります。
| 給与項目 | 年収への影響 | 確認したいこと |
|---|---|---|
| 基本給 | 賞与・退職金にも関係しやすい | 昇給があるか |
| 夜勤手当 | 月収を上げやすい | 1回あたりの金額と回数 |
| 資格手当 | 資格取得後に上乗せされる | 介護福祉士でいくら増えるか |
| 処遇改善手当 | 職場により支給方法が違う | 毎月支給か一時金か |
| 賞与 | 年収に大きく影響する | 何か月分か、実績はあるか |
年収を上げたい人は、月給の総額だけでなく、どの項目で給与が構成されているかを見ることが大切です。
夜勤があるかどうかで収入は変わりやすい
介護士の年収に大きく影響しやすいのが夜勤です。
特養、有料老人ホーム、老健、グループホームなど、入居型施設では夜勤があります。夜勤に入ると、1回ごとに夜勤手当がつくため、月収が上がりやすくなります。
たとえば、夜勤手当が1回6,000円で月5回入る場合、月3万円、年間で36万円の差になります。夜勤手当が1回8,000円なら、月5回で月4万円、年間で48万円です。
一方で、夜勤は体への負担もあります。生活リズムが乱れやすい、睡眠時間が不安定になる、少人数で利用者さんを見る緊張感があるなど、収入だけで判断しにくい面もあります。
未経験者の場合、入職してすぐに夜勤を任される職場よりも、日勤業務に慣れてから、同行夜勤を経て夜勤に入る職場の方が安心です。
夜勤で確認したいこと
□ 夜勤は月に何回くらいあるか
□ 夜勤手当は1回いくらか
□ 未経験者はいつから夜勤に入るのか
□ 夜勤前に同行や研修はあるか
□ 夜勤中の職員体制は何人か
□ 急変時は看護師や管理者に連絡できる体制か
夜勤で年収を上げることは可能ですが、無理に回数を増やすと体調を崩すこともあります。収入と体力のバランスを考えることが大切です。
賞与あり・賞与なしでも年収の印象は変わる
介護士の求人を見ると、「賞与あり」「賞与なし」「寸志あり」「業績による」など、書き方に違いがあります。
賞与がある職場では、月給が少し低く見えても、年収で見ると悪くない場合があります。反対に、賞与なしの職場では、月給が高めに設定されていても、年収で見ると大きく伸びないことがあります。
たとえば、月給26万円で賞与なしなら年収は約312万円です。月給24万円でも賞与が年3か月分あれば、年収は約360万円になります。
つまり、求人を見るときは、月給だけでなく賞与実績まで見ることが重要です。
ただし、賞与は必ず満額支給されるとは限りません。法人の業績、勤続期間、評価、在籍時期によって変わることがあります。求人票に「賞与あり」と書かれていても、前年実績がどれくらいか、入職初年度は支給対象になるかを確認しておきましょう。
働く施設やサービスによって年収は変わる
入居型施設は夜勤や手当で年収が上がりやすい
介護士の年収は、働く施設形態によっても差が出ます。
厚生労働省の令和6年度介護従事者処遇状況等調査では、サービス種類別の介護職員の平均給与額に違いが見られます。たとえば、介護老人福祉施設は361,860円、介護老人保健施設は352,900円、訪問介護は349,740円、通所介護は294,440円、認知症対応型共同生活介護は302,010円となっています。
この差には、夜勤の有無、身体介護の量、職員配置、手当、法人規模などが関係します。
| サービス種類 | 平均給与額の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| 介護老人福祉施設 | 361,860円 | 夜勤あり、身体介護が多め |
| 介護老人保健施設 | 352,900円 | 医療職との連携が多い |
| 訪問介護 | 349,740円 | 登録型・常勤など働き方に差がある |
| 通所介護 | 294,440円 | 夜勤なしが多い |
| 認知症対応型共同生活介護 | 302,010円 | 少人数ケア、夜勤ありの場合もある |
入居型施設は夜勤がある分、年収が上がりやすい傾向があります。特養や老健、有料老人ホームなどでは、夜勤手当や資格手当、処遇改善手当が年収に反映されやすいです。
ただし、年収が高めでも、身体介護が多い、入浴介助や移乗介助の負担が大きい、看取り対応がある、記録や委員会業務が多いなど、現場の大変さもあります。
デイサービスは夜勤が少ない分、年収は控えめになりやすい
デイサービスは日勤中心で、夜勤がない職場が多いです。
そのため、生活リズムを整えやすい、家庭や育児と両立しやすい、夜勤が不安な未経験者でも始めやすいというメリットがあります。
一方で、夜勤手当がないため、入居型施設と比べると年収は控えめになりやすいです。送迎、レクリエーション、入浴介助、記録、利用者さんとのコミュニケーションなど、求められる仕事は多いですが、夜勤手当がない分、収入面では差が出やすくなります。
デイサービスが向いている人もいます。
・夜勤を避けたい
・生活リズムを崩したくない
・レクリエーションや会話が得意
・送迎業務に抵抗がない
・家庭と両立しながら働きたい
年収だけで見ると入居型施設の方が高く見えることがありますが、働きやすさや続けやすさを考えると、デイサービスが合う人もいます。
大切なのは、自分が何を優先したいかです。年収を重視するのか、夜勤なしを重視するのか、体力面の負担を抑えたいのかによって、選ぶ職場は変わります。
同じ施設形態でも法人によって差が大きい
同じ特養、同じ有料老人ホーム、同じグループホームでも、年収は法人によって大きく変わります。
理由は、給与規定、処遇改善手当の配分、賞与実績、資格手当、夜勤手当、昇給制度、役職手当などが法人ごとに違うからです。
たとえば、同じ夜勤月5回でも、夜勤手当が1回5,000円の職場と8,000円の職場では、月15,000円、年間18万円の差になります。介護福祉士手当が5,000円の職場と20,000円の職場でも、年間18万円の差になります。
つまり、施設形態だけで「ここは高い」「ここは低い」と決めつけるのは危険です。
求人票を見るときは、次のような項目を確認しましょう。
・基本給
・資格手当
・夜勤手当
・処遇改善手当
・賞与実績
・昇給実績
・退職金制度
・残業代の支給方法
・固定残業代の有無
年収を上げたいなら、施設形態だけでなく、法人の給与規定まで見ることが大切です。
介護士が年収を上げるためにできる働き方
介護福祉士を取得すると収入アップにつながりやすい
介護士が年収を上げるうえで、資格取得は大きなポイントです。
特に介護福祉士は、介護職の国家資格であり、資格手当や昇給、役職登用につながることがあります。
厚生労働省の令和6年度介護従事者処遇状況等調査では、保有資格別の平均給与額として、介護福祉士は350,050円、実務者研修は327,260円、介護職員初任者研修は324,830円、保有資格なしは290,620円と示されています。
もちろん、資格だけで年収が決まるわけではありません。勤続年数、夜勤回数、役割、法人の給与規定によっても変わります。
それでも、介護福祉士を取得すると、次のようなメリットがあります。
・資格手当がつく可能性がある
・転職時に評価されやすい
・リーダーや主任候補になりやすい
・サービス提供責任者などの道が広がる
・将来的にケアマネジャーを目指しやすい
未経験から始める場合は、まず初任者研修、次に実務者研修、一定の実務経験を積んで介護福祉士を目指す流れが一般的です。
夜勤・早番・遅番に入れると手当が増えやすい
介護士の年収を上げる現実的な方法の一つが、勤務条件を広げることです。
日勤のみよりも、夜勤、早番、遅番、土日祝勤務に入れる人の方が、手当や評価の面で収入が上がりやすいことがあります。
ただし、これは無理をしてでも夜勤を増やすべきという意味ではありません。
夜勤は体力的な負担が大きく、生活リズムにも影響します。特に未経験者は、日勤業務を十分に覚える前に夜勤へ入ると、不安が強くなりやすいです。
年収アップのために夜勤を考える場合は、次の順番で確認すると安心です。
- 日勤業務に慣れる
- 排泄介助・移乗介助・記録などの基本を覚える
- 利用者さんの状態を把握できるようになる
- 同行夜勤で流れを学ぶ
- 無理のない回数から始める
無理なく収入を上げる考え方
年収を上げるために夜勤を増やす方法はあります。
ただし、体調を崩して長く働けなくなれば意味がありません。
収入、体力、睡眠、家庭の事情を合わせて考えることが大切です。
リーダー・主任・サービス提供責任者を目指す
介護士として年収を上げたい場合、現場職員のまま働くだけでなく、役割を広げる方法もあります。
たとえば、次のような役割があります。
・ユニットリーダー
・フロアリーダー
・主任
・サービス提供責任者
・生活相談員
・ケアマネジャー
・管理者候補
役職につくと、役職手当がついたり、基本給が上がったりすることがあります。ただし、責任も増えます。
新人教育、シフト調整、家族対応、会議、事故報告書、職員間の調整など、現場介助以外の仕事も増えやすいです。
そのため、年収アップだけを目的に役職を目指すと、負担が大きく感じることもあります。
役職を目指すなら、次のような点も考えておきましょう。
・人に教えることが苦ではないか
・報告や記録が苦手すぎないか
・職員間の調整に向き合えるか
・現場全体を見る意識を持てるか
・責任が増えても続けられそうか
役職は大変な面もありますが、介護士として経験を積み、年収を上げたい人にとっては大きな選択肢になります。
年収で後悔しない求人票の見方
「月給〇万円」の内訳を必ず確認する
介護士の求人では、「月給25万円以上」「月給28万円可」など、魅力的な表記がされていることがあります。
しかし、月給の中に何が含まれているのかを確認しないと、入職後に「思っていたより少ない」と感じることがあります。
特に確認したいのは、次の項目です。
求人票チェックリスト
□ 基本給はいくらか
□ 夜勤手当は月給に含まれているか
□ 夜勤は何回分で計算されているか
□ 処遇改善手当は毎月支給か一時金か
□ 資格手当はいくらか
□ 固定残業代が含まれていないか
□ 賞与は何か月分の実績があるか
□ 昇給は毎年あるか
□ 退職金制度はあるか
たとえば、月給28万円と書かれていても、夜勤5回分、資格手当、処遇改善手当、固定残業代がすべて含まれている場合があります。
その場合、夜勤に入らない月や、資格がない状態では、表示されている月給に届かないこともあります。
求人票を見るときは、総額より内訳を見ることが大切です。
処遇改善手当の支給方法を見る
介護士の年収を考えるうえで、処遇改善手当は重要です。
ただし、処遇改善手当は職場によって支給方法が異なります。毎月の給与に上乗せされる職場もあれば、賞与や一時金として支給される職場もあります。
また、全職員に同じように支給されるとは限らず、雇用形態、勤務時間、資格、役職、職種などによって金額が変わることがあります。
求人や面接では、次のように確認するとよいでしょう。
面接で聞きたい質問
「処遇改善手当は毎月支給ですか、それとも賞与や一時金での支給ですか?」
「介護福祉士を取得した場合、資格手当や処遇改善手当は変わりますか?」
「夜勤に入らない場合でも処遇改善手当は支給されますか?」
「前年の賞与実績や処遇改善手当の支給実績を教えていただけますか?」
聞きにくいと感じるかもしれませんが、給与条件は働くうえで大切な確認事項です。入職後に不満を抱えないためにも、できるだけ応募前や面接時に確認しておきましょう。
年収だけでなく働き続けられる条件も見る
年収は大切です。
しかし、介護職では、年収だけで職場を選ぶと後悔することがあります。
たとえば、給与は高いけれど、人手不足が深刻で休憩が取れない、残業が多い、教育体制がない、夜勤回数が多すぎる、質問しにくい雰囲気があるという職場では、長く続けるのが難しくなることがあります。
介護士として収入を安定させるには、長く働ける職場を選ぶことも大切です。
確認したいのは、次のような点です。
・新人教育はあるか
・同行期間はあるか
・夜勤開始時期は無理がないか
・休憩は実際に取れているか
・有給休暇は取りやすいか
・残業代はきちんと支給されるか
・職員同士が挨拶や相談をしているか
・利用者さんへの対応が雑すぎないか
収入が少し高くても、心身を壊して短期間で辞めてしまえば、結果的に収入は安定しません。
年収アップと働きやすさは、両方見ることが大切です。
介護士が年収を上げたいときの現実的な行動
まずは今の給料明細を見直す
年収を上げたいと思ったら、すぐに転職を考える前に、まず今の給料明細を確認しましょう。
見るべきポイントは、次のとおりです。
・基本給
・資格手当
・夜勤手当
・処遇改善手当
・残業代
・通勤手当
・控除額
・賞与の有無
・昇給額
「給料が低い」と感じていても、何が低いのかによって対策は変わります。
基本給が低いのか、夜勤手当が少ないのか、資格手当がないのか、処遇改善手当が見えにくいのか、賞与が少ないのかを整理しましょう。
たとえば、夜勤手当が相場より明らかに低い場合は、夜勤回数を増やしても思ったほど年収が上がらない可能性があります。資格手当が少ない職場では、介護福祉士を取得しても収入アップが限定的かもしれません。
自分の年収が上がりにくい理由を知ることが、次の行動につながります。
資格取得・夜勤・役職のどれで上げるか決める
介護士が年収を上げる方法はいくつかあります。
代表的なのは、資格取得、夜勤回数を増やす、役職を目指す、条件の良い職場へ転職することです。
| 年収アップの方法 | 向いている人 | 注意点 |
|---|---|---|
| 資格取得 | 長く介護職を続けたい人 | すぐに大幅増とは限らない |
| 夜勤を増やす | 体力に余裕がある人 | 生活リズムが崩れやすい |
| 役職を目指す | 教育や調整ができる人 | 責任と業務量が増える |
| 転職する | 今の職場で昇給が難しい人 | 条件確認が必要 |
| ケアマネ等へ進む | 介護職からキャリアを広げたい人 | 試験や実務経験が必要 |
どの方法が正解というわけではありません。
体力に自信がある人は夜勤で収入を上げやすいかもしれません。長く安定して働きたい人は、介護福祉士やケアマネジャーを目指す方が合うかもしれません。今の職場に昇給制度がない場合は、転職を考える方が現実的なこともあります。
大切なのは、自分の体力、生活、将来の希望に合った方法を選ぶことです。
昇給が見込めない職場なら転職も選択肢になる
介護士として頑張っていても、職場の給与制度によっては年収がなかなか上がらないことがあります。
たとえば、次のような職場では、長く働いても収入が伸びにくい可能性があります。
・昇給がほとんどない
・資格手当が少ない
・介護福祉士を取っても給料が変わらない
・夜勤手当が低い
・賞与が毎年少ない
・処遇改善手当の説明があいまい
・役職についても手当が少ない
・残業代が正しく支給されない
もちろん、職場の雰囲気が良く、働きやすさを重視して続ける選択もあります。
ただ、生活が苦しい、将来が不安、頑張っても評価されないと感じるなら、条件の良い職場を探すことも悪いことではありません。
転職するときは、今の不満だけで動くのではなく、次の職場で何を改善したいのかを明確にしましょう。
転職前に整理したいこと
□ 年収をいくら以上にしたいか
□ 夜勤は何回までなら入れるか
□ 賞与ありを優先するか
□ 介護福祉士手当はいくらほしいか
□ 残業はどこまで許容できるか
□ 体力的に続けられる仕事内容か
□ 教育体制や人間関係も確認するか
年収を上げるための転職では、給与だけでなく、仕事内容や勤務体制も必ず見ておきましょう。
まとめ:介護士の年収は働き方と職場選びで変わる
介護士の年収は、平均だけを見るとわかりにくいです。
公的データでは、介護職員の賞与込み給与や平均給与額から見ると、年収は300万円台後半から400万円前後が一つの目安になります。ただし、実際の年収は、資格、夜勤、賞与、処遇改善手当、職場の給与制度によって大きく変わります。
年収を上げたい場合は、まず自分の給料明細を見て、何が収入に影響しているのかを整理しましょう。
夜勤を増やせば収入は上がりやすいですが、体への負担もあります。介護福祉士を取得すれば資格手当や転職時の評価につながりやすいですが、職場によって金額は違います。役職を目指せば年収アップの可能性がありますが、責任も増えます。
大切なのは、年収だけでなく、無理なく続けられる働き方を選ぶことです。
この記事のまとめ
・介護士の年収は300万円台後半から400万円前後が一つの目安
・月給だけでなく、賞与・手当・処遇改善手当を見ることが大切
・夜勤の有無で年収は変わりやすい
・介護福祉士などの資格取得は収入アップにつながりやすい
・同じ施設形態でも法人によって給与差がある
・年収を上げたいなら求人票の内訳と昇給制度を確認する
・収入だけでなく、体力面や働きやすさも含めて職場を選ぶ
介護職は決して楽な仕事ではありません。排泄介助、入浴介助、移乗介助、認知症ケア、記録、家族対応など、現場では責任のある仕事が多くあります。
だからこそ、自分の働きに見合った収入を考えることは大切です。
今の年収に不安がある人は、すぐに「自分には無理」「介護職は稼げない」と決めつける必要はありません。給料明細を見直し、資格や働き方を整理し、必要であれば職場選びを見直すことで、収入を上げられる可能性はあります。
介護士として長く働くためには、年収、体力、職場環境のバランスを見ながら、自分に合った働き方を選んでいきましょう。


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