介護職の夜勤はきつい?つらい理由と向いていない時の対処法を解説

夜の介護施設で静かな廊下へ続くナースステーションと、小さく佇む介護職員を描いた水彩イラスト 6-1.夜勤の悩み

介護職の夜勤は、日中の勤務とは違う大変さがあります。

日勤より職員の人数が少なく、排泄介助や巡視、ナースコール対応、記録、起床介助などを限られた人数で行うため、「思っていたよりきつい」「自分には夜勤が向いていないかもしれない」と感じる人もいます。

特に未経験から介護職を始めた人や、夜勤に入り始めたばかりの人は、体力面だけでなく精神的な緊張も大きくなりやすいです。

ただし、介護職の夜勤がきついかどうかは、施設の種類、夜勤体制、利用者さんの状態、休憩の取りやすさ、職場のサポートによって大きく変わります。

この記事では、介護職の夜勤がきついと感じる理由、夜勤に向いていないと感じた時の考え方、無理を続けないための対処法、職場選びで確認したいポイントを解説します。

この記事でわかること

・介護職の夜勤がきついと言われる主な理由
・夜勤でつらくなりやすい仕事内容
・夜勤に向いていないと感じた時のサイン
・夜勤を続ける前に見直したい働き方
・夜勤が少ない職場を選ぶ時の確認ポイント
・無理をしすぎないための判断基準

  1. 介護職の夜勤がきついと感じやすいのはなぜか
    1. 夜勤は「静かな時間」だけではない
    2. 職員数が少なく、相談しにくい時間帯がある
    3. 生活リズムが崩れやすい
    4. 夜勤手当があっても負担に見合わないと感じることがある
  2. 夜勤で特につらくなりやすい仕事内容
    1. 排泄介助やナースコールが重なる時間帯
    2. 眠れない利用者さんへの対応
    3. 急変や転倒への不安
    4. 朝方の起床介助が一番きついこともある
  3. 夜勤がきつい人と続けやすい人の違い
    1. 夜型かどうかだけでは判断できない
    2. 責任感が強い人ほど抱え込みやすい
    3. 体力よりも回復力が重要になる
    4. 職場の夜勤体制によって相性が変わる
  4. 夜勤が向いていないかもしれない時のサイン
    1. 眠れない・食べられない状態が続く
    2. 夜勤前になると強い不安や憂うつが出る
    3. ミスやヒヤリハットが増えている
    4. 夜勤明けの生活がほとんど回らない
  5. 夜勤がつらい時にまず試したい対処法
    1. 夜勤中の不安を「業務ごと」に分ける
    2. 夜勤前後の過ごし方を整える
    3. 申し送りと記録を味方にする
    4. 夜勤回数や入り方を相談する
  6. 夜勤が合わない時に考えたい働き方の選択肢
    1. 日勤のみの介護職を探す
    2. パートや時短勤務で負担を調整する
    3. 夜勤専従は合う人と合わない人が分かれる
    4. 介護職そのものを辞める前に職場を変える選択もある
  7. 夜勤で後悔しないための職場選びと確認ポイント
    1. 求人票では夜勤回数と勤務時間を見る
    2. 未経験者は「いつから夜勤に入るか」が重要
    3. 職場見学では夜勤につながる日中の様子を見る
    4. 夜勤がきつい時に相談できる職場かを見極める
  8. まとめ:介護職の夜勤がきつい時は、合わない理由を分けて考えよう

介護職の夜勤がきついと感じやすいのはなぜか

夜勤は「静かな時間」だけではない

介護職の夜勤というと、利用者さんが眠っている時間が多く、日勤より落ち着いているイメージを持つ人もいるかもしれません。

たしかに、日中のように入浴介助やレクリエーション、面会対応などが多くない職場もあります。しかし、夜勤はただ見守っているだけの仕事ではありません。

夜間には、以下のような業務があります。

・定時の巡視
・排泄介助
・体位変換
・ナースコール対応
・眠れない利用者さんへの対応
・転倒や体調変化への初期対応
・記録作成
・朝食前後の起床介助
・更衣や洗面の介助

特に夜間は職員数が少ないため、1人あたりの判断や対応の重さを感じやすくなります。

夜勤で覚えておきたいこと

夜勤は「日中より楽」とは限りません。
業務量そのものよりも、少人数で対応する緊張感がきつさにつながることがあります。

職員数が少なく、相談しにくい時間帯がある

介護職の夜勤がきついと感じる大きな理由の一つが、職員数の少なさです。

日勤帯であれば、先輩職員、看護師、生活相談員、管理者などにすぐ確認できる場面があります。しかし夜勤では、フロアにいる職員が限られているため、判断に迷った時にすぐ相談できないことがあります。

たとえば、利用者さんが転倒した時、急に発熱した時、呼吸や意識の様子がいつもと違う時などは、自己判断せずに職場のルールに沿って報告・連絡する必要があります。

未経験者や経験の浅い人ほど、こうした場面で「自分の判断で大丈夫だろうか」と不安になりやすいです。

職場によっては、夜間オンコール体制や看護師への連絡ルールが整っている場合もあります。一方で、連絡基準があいまいな職場では、夜勤者の精神的な負担が大きくなりやすいです。

生活リズムが崩れやすい

夜勤のつらさは、仕事内容だけではありません。夜に働き、朝に帰る生活そのものが体に合わない人もいます。

夜勤明けは疲れているのにうまく眠れない、休日も眠気が残る、食事の時間が乱れる、家族や友人と予定が合わないなど、生活全体に影響が出ることがあります。

特に介護職は身体を使う仕事です。移乗介助、排泄介助、見守り、巡視などで体を動かしながら、夜間も緊張を保つ必要があります。

そのため、睡眠不足が続くと、集中力の低下やイライラ、腰痛、頭痛、胃腸の不調などにつながることもあります。

夜勤が合うかどうかは、根性だけでは決まりません。体質や生活環境との相性も大きいと考えてよいでしょう。

夜勤手当があっても負担に見合わないと感じることがある

夜勤には夜勤手当がつく職場が多いため、収入面ではメリットがあります。

しかし、夜勤手当があるからといって、すべての人にとって納得できる働き方になるとは限りません。

たとえば、夜勤回数が多すぎる、休憩が取りにくい、夜勤明けの疲労が強い、少人数で責任が重いといった状況では、「手当があってもきつい」と感じやすくなります。

夜勤手当の金額だけで判断せず、勤務時間、休憩、仮眠、利用者さんの人数、夜勤者の人数、緊急時の連絡体制まで含めて見ることが大切です。

夜勤で特につらくなりやすい仕事内容

排泄介助やナースコールが重なる時間帯

夜勤中に負担を感じやすいのが、排泄介助やナースコールが重なる時間帯です。

利用者さんによっては、夜間に何度もトイレに行く人、オムツ交換が必要な人、不安でナースコールを押す人もいます。

1人の対応をしている間に別のナースコールが鳴ると、焦りやプレッシャーを感じやすくなります。

特に少人数夜勤では、優先順位を考えながら動かなければなりません。転倒リスクが高い人、体調変化がある人、排泄の訴えがある人など、状況によって対応の順番を判断する必要があります。

未経験のうちは、この優先順位の判断が難しく感じることがあります。分からない時は自己判断で抱え込まず、事前に先輩職員へ「夜間に迷いやすい場面」を確認しておくと安心です。

眠れない利用者さんへの対応

夜勤では、眠れない利用者さんへの対応もあります。

認知症のある方の中には、夜間に不安が強くなったり、時間や場所が分からなくなったりする人もいます。歩き回る、帰宅したいと訴える、何度も同じ質問をするなど、落ち着かない様子が見られることもあります。

この時、無理に説得しようとすると、かえって不安が強くなる場合があります。

ただし、対応方法は利用者さんの状態や施設の方針によって異なります。声かけ、見守り、環境調整、記録、必要時の報告など、職場で決められた方法に沿って対応することが大切です。

確認しておきたい対応ルール

夜間に眠れない利用者さんがいる場合、どこまで見守るのか、どのタイミングで報告するのか、事故リスクがある時にどう動くのかを事前に確認しておきましょう。

急変や転倒への不安

夜勤できついと感じやすいのは、体力面だけではありません。

利用者さんの急な体調変化や転倒への不安も、夜勤者にとって大きな負担になります。

たとえば、以下のような場面です。

・ベッド横で転倒していた
・呼吸の様子がいつもと違う
・発熱や嘔吐がある
・意識がはっきりしない
・強い痛みを訴えている
・食事や水分が取れていない状態が続いている

こうした場面では、介護職だけで医療的な判断をするのではなく、施設のマニュアルに沿って看護師、管理者、上司、救急対応などへつなぐ必要があります。

夜勤に入る前に、緊急時の連絡先、報告の順番、記録の書き方、家族連絡のルールなどを確認しておくと、不安を減らしやすくなります。

朝方の起床介助が一番きついこともある

夜勤というと深夜帯の大変さを想像しやすいですが、実際には朝方の起床介助が一番きついと感じる人もいます。

夜通し働いた後に、起床介助、更衣、洗面、トイレ誘導、食堂への誘導、朝食準備などが重なるため、体力的にも精神的にも負担が大きくなりやすいです。

特に、早朝に複数の利用者さんを起こす必要がある職場では、時間に追われる感覚が強くなります。

利用者さん一人ひとりのペースを大切にしたいと思っていても、朝食時間や申し送りの時間が近づくと、焦ってしまうことがあります。

このような場合は、自分の動き方だけでなく、フロア全体の業務分担や起床時間の組み方が影響していることもあります。

夜勤がきつい人と続けやすい人の違い

夜型かどうかだけでは判断できない

夜勤が向いているかどうかは、単純に「夜に強いかどうか」だけでは決まりません。

夜更かしが得意な人でも、仕事として夜通し緊張し続けることは別です。反対に、最初は不安が強かった人でも、生活リズムを整えたり、職場の夜勤体制に慣れたりすることで続けられる場合もあります。

大切なのは、夜勤後の疲れがどれくらい残るか、睡眠が取れるか、ミスが増えていないか、気持ちが追い込まれていないかを見ることです。

見るポイント続けやすい状態注意したい状態
睡眠夜勤明けにある程度眠れる疲れているのに眠れない
体調数日で回復できる頭痛・胃痛・強いだるさが続く
気持ち不安はあるが相談できる出勤前から強い恐怖がある
業務手順を確認しながら動ける焦ってミスが増えている
生活予定との調整ができる休日も寝込んでしまう

夜勤に慣れるまで時間がかかることはあります。しかし、体調やメンタルに強い影響が出ている場合は、無理に慣れようとしすぎないことも大切です。

責任感が強い人ほど抱え込みやすい

介護職の夜勤では、責任感が強い人ほど「自分がしっかりしなければ」と抱え込みやすくなります。

もちろん、利用者さんの安全を守る意識は大切です。ただし、夜勤は一人で完璧にこなすものではありません。

分からないことを確認する、記録に残す、申し送りで共有する、必要な時に上司や看護師へ報告する。こうした行動も、夜勤を安全に進めるための大切な仕事です。

「こんなことで聞いていいのかな」と遠慮してしまう人もいますが、夜勤では小さな違和感の共有が事故予防につながることもあります。

不安を抱えたまま自己判断するより、早めに確認する方が安全です。

体力よりも回復力が重要になる

夜勤では、勤務中の体力だけでなく、勤務後に回復できるかどうかが大切です。

夜勤中は何とか動けても、明けの日や翌日まで疲れが抜けない場合、長く続けるほど負担が蓄積することがあります。

特に、夜勤明けに家事や育児、通院、家族の予定が重なる人は、十分に休めないまま次の勤務に入ることもあります。

そのため、夜勤を続けられるかどうかを考える時は、勤務中だけでなく勤務後の生活も含めて判断しましょう。

夜勤後のセルフチェック

□ 夜勤明けに眠れる時間を確保できている
□ 食事や水分が極端に乱れていない
□ 休日に疲労が残りすぎていない
□ 出勤前の不安が強くなりすぎていない
□ 家族や生活との両立ができている
□ ミスやヒヤリハットが増えていない

職場の夜勤体制によって相性が変わる

同じ介護職の夜勤でも、職場によって負担はかなり違います。

夜勤者が複数いる施設もあれば、フロアごとに少人数で対応する施設もあります。利用者さんの介護度、認知症の症状、看取り対応の有無、夜間の看護体制などによっても、夜勤のきつさは変わります。

つまり、「夜勤が無理」と感じていても、すべての介護職が合わないとは限りません。

今の職場の夜勤体制が自分に合っていないだけという可能性もあります。

たとえば、夜勤回数が多すぎる職場から、夜勤回数を相談しやすい職場へ変える。急変対応が多い施設から、日勤中心のデイサービスへ変える。こうした選択肢もあります。

夜勤が向いていないかもしれない時のサイン

眠れない・食べられない状態が続く

夜勤がきついと感じるだけでなく、睡眠や食事に影響が出ている場合は注意が必要です。

夜勤明けに眠れない、寝ても疲れが取れない、食欲が落ちる、胃腸の調子が悪いといった状態が続くと、仕事中の集中力にも影響しやすくなります。

介護職は、利用者さんの安全に関わる仕事です。自分の体調が崩れている状態で無理を続けると、本人にとっても利用者さんにとっても負担が大きくなります。

一時的な疲れなのか、夜勤そのものが体に合っていないのかを見極めるためにも、勤務後の状態を記録しておくとよいでしょう。

夜勤前になると強い不安や憂うつが出る

夜勤前に少し緊張するのは珍しいことではありません。

しかし、出勤前になると強い不安が出る、涙が出る、動悸がする、眠れなくなる、仕事のことばかり考えてしまうという場合は、かなり負担が大きくなっている可能性があります。

この状態を「自分が弱いから」と決めつける必要はありません。

夜勤体制、職場の人間関係、教育不足、業務量、緊急対応への不安など、原因が職場側にあることもあります。

まずは、何が一番つらいのかを分けて考えてみましょう。

・体力的につらい
・眠れないことがつらい
・急変対応が怖い
・一緒に入る職員との相性が悪い
・業務量が多すぎる
・夜勤回数が多すぎる
・相談できる人がいない

原因が分かると、夜勤回数の調整、勤務形態の変更、配置相談、転職など、現実的な選択肢を考えやすくなります。

ミスやヒヤリハットが増えている

夜勤で疲れがたまると、普段ならしないようなミスが起こりやすくなります。

たとえば、記録漏れ、申し送り忘れ、物品の準備不足、コール対応の遅れ、確認不足などです。

もちろん、介護の現場では誰でもミスをする可能性があります。大切なのは、ミスを隠さず、原因を確認し、同じことを繰り返さないようにすることです。

ただし、疲労や睡眠不足が原因でミスが増えている場合は、個人の努力だけで解決しにくいこともあります。

注意したい状態

夜勤のたびに強い疲労が残り、確認不足や判断ミスが増えている場合は、早めに上司へ相談しましょう。
利用者さんの安全を守るためにも、自分の限界を把握することは大切です。

夜勤明けの生活がほとんど回らない

夜勤明けに疲れるのは自然なことです。

しかし、夜勤明けだけでなく翌日まで何もできない、休日も寝て終わる、家族との時間が取れない、趣味や休息の時間がなくなる場合は、夜勤による負担が生活全体を圧迫している可能性があります。

夜勤で収入が増えても、生活の質が大きく下がってしまうと、長く続けることが難しくなることがあります。

介護職を続けたい場合でも、夜勤ありの働き方だけが選択肢ではありません。

日勤のみ、早番・遅番中心、デイサービス、訪問介護、有料老人ホームの日勤枠、パート勤務など、働き方を変えることで続けやすくなる場合もあります。

夜勤がつらい時にまず試したい対処法

夜勤中の不安を「業務ごと」に分ける

夜勤がつらい時は、「夜勤が全部無理」と感じてしまいやすいです。

しかし、実際にはつらさの原因がいくつかに分かれていることがあります。

たとえば、排泄介助が不安なのか、急変対応が怖いのか、朝方の業務量が多いのか、一緒に入る職員との関係がつらいのかで、対処法は変わります。

以下のように整理してみると、相談しやすくなります。

つらい場面考えられる原因相談・対処の方向
深夜のコール対応優先順位が分からない対応基準を先輩に確認する
排泄介助が重なる人手や時間配分が厳しい巡視時間や分担を相談する
急変が怖い連絡基準があいまい看護師・上司への報告ルールを確認する
朝方がつらい起床介助が集中している起こす順番や準備方法を見直す
夜勤明けがきつい休息が取れていない夜勤回数やシフトを相談する

「夜勤がつらい」とだけ伝えるよりも、「朝方の起床介助が重なって時間に追われる」「急変時の連絡基準が不安」など、具体的に伝える方が職場も対応しやすくなります。

夜勤前後の過ごし方を整える

夜勤のきつさを完全になくすことは難しいですが、夜勤前後の過ごし方で負担を減らせることもあります。

たとえば、夜勤前に無理な予定を入れない、仮眠しやすい環境を作る、勤務中に水分を取る、夜勤明けは予定を詰め込まないなどです。

食事も大切です。夜勤中に重い食事を取りすぎると眠気や胃もたれにつながる人もいます。一方で、何も食べないと集中力が落ちることもあります。

自分に合う食事量やタイミングを見つけることが大切です。

ただし、不眠や体調不良が続く場合は、自己判断で我慢せず、必要に応じて医療機関や専門職に相談しましょう。

申し送りと記録を味方にする

夜勤では、申し送りと記録がとても重要です。

日勤者からの情報をしっかり確認しておくことで、夜間に注意すべき利用者さん、転倒リスクが高い人、体調変化がある人、排泄パターンが変わっている人などを把握しやすくなります。

夜勤前には、以下のような点を確認しておくと安心です。

・日中に体調変化があった利用者さん
・転倒やふらつきがあった利用者さん
・食事や水分摂取が少なかった利用者さん
・排便状況に変化がある利用者さん
・夜間不穏が予想される利用者さん
・医療職へ報告済みの内容
・家族対応や特別な注意事項

夜勤中に起きたことも、記録や申し送りで正確に共有することが大切です。

完璧な文章を書こうとしすぎる必要はありませんが、いつ、誰に、何があり、どう対応したかを分かりやすく残しましょう。

夜勤回数や入り方を相談する

夜勤がきつい場合、いきなり辞める前に夜勤回数やシフトの組み方を相談できることもあります。

たとえば、月の夜勤回数を減らす、連続した負担が大きいシフトを避ける、夜勤に入る曜日を調整する、しばらく日勤中心に戻すなどです。

もちろん、職場の人員状況によって希望がすべて通るとは限りません。

それでも、体調を崩してから相談するより、早めに伝えた方が選択肢が残りやすいです。

相談する時の伝え方

「夜勤明けの疲労が強く、睡眠も取りづらい状態が続いています。今後も安全に働くために、夜勤回数やシフトの組み方について相談させていただきたいです。」

感情的に「もう無理です」と伝えるよりも、体調や業務への影響を具体的に伝えると、話し合いにつながりやすくなります。

夜勤が合わない時に考えたい働き方の選択肢

日勤のみの介護職を探す

介護職を続けたいけれど夜勤がきつい場合、日勤のみの職場を探す選択肢があります。

代表的なのはデイサービスです。デイサービスは基本的に日中のサービスで、夜勤がない職場が多いです。

ただし、送迎、入浴介助、レクリエーション、集団対応など、デイサービスならではの忙しさもあります。夜勤がないから楽というより、負担の種類が違うと考えた方がよいでしょう。

有料老人ホームや特養、老健でも、パートや日勤専従の求人が出ていることがあります。正社員では夜勤必須でも、雇用形態によって日勤のみで働ける場合もあります。

パートや時短勤務で負担を調整する

夜勤が体に合わない場合、働く時間や日数を調整することも一つの方法です。

正社員として夜勤込みで働くと、収入は安定しやすい一方で、夜勤やシフトへの負担が大きくなることがあります。

パート勤務であれば、日勤のみ、短時間、週数日の勤務など、自分の体調や生活に合わせやすい場合があります。

ただし、収入、社会保険、賞与、手当、有給、将来の働き方などは職場によって違います。求人を見る時は、時給だけでなく、勤務条件全体を確認しましょう。

夜勤専従は合う人と合わない人が分かれる

夜勤がきついと感じている人の中には、「夜勤専従なら生活リズムが固定されて楽なのでは」と考える人もいるかもしれません。

夜勤専従は、日勤と夜勤が混ざる働き方よりリズムを作りやすい場合があります。また、夜勤手当によって収入を確保しやすいこともあります。

一方で、夜間の勤務が中心になるため、体に合わない人には負担が大きくなります。急変対応、少人数勤務、長時間勤務への不安が強い人には慎重な判断が必要です。

夜勤専従を選ぶ場合は、経験者向けの求人も多いため、自分の経験や体調に合うかをよく確認しましょう。

介護職そのものを辞める前に職場を変える選択もある

夜勤がつらいと、「介護職自体が向いていないのかも」と感じることがあります。

しかし、夜勤が合わないことと、介護職が合わないことは同じではありません。

介護の仕事には、施設介護、通所介護、訪問介護、生活支援、相談業務、介護事務、福祉用具関連など、さまざまな関わり方があります。

夜勤が原因でつらくなっているなら、介護職そのものを辞める前に、夜勤のない働き方や負担の少ない職場を検討してもよいでしょう。

もちろん、心身の不調が強い場合は、無理に介護業界にこだわる必要はありません。大切なのは、今の働き方を続けることではなく、自分が安全に働き続けられる形を選ぶことです。

夜勤で後悔しないための職場選びと確認ポイント

求人票では夜勤回数と勤務時間を見る

介護職の求人を見る時は、夜勤手当だけでなく、夜勤回数や勤務時間を確認しましょう。

月に何回夜勤があるのか、夜勤は何時から何時までなのか、休憩や仮眠はあるのか、夜勤明けの翌日は休みになりやすいのかなどを見ることが大切です。

求人票に「夜勤あり」とだけ書かれている場合は、面接や見学で詳しく聞いた方が安心です。

応募前に確認したいこと

□ 月の夜勤回数はどれくらいか
□ 夜勤は何人体制か
□ 休憩や仮眠は実際に取れるのか
□ 夜勤開始は入職後いつ頃か
□ 未経験者は同行夜勤があるか
□ 急変時の連絡体制は決まっているか
□ 夜勤明けのシフトの組み方に無理がないか

夜勤手当が高く見えても、夜勤回数が多すぎたり休憩が取りにくかったりすると、負担が大きくなることがあります。

未経験者は「いつから夜勤に入るか」が重要

未経験から介護職を始める場合、夜勤に入る時期はとても重要です。

入職してすぐ夜勤に入る職場もあれば、日勤で基本業務を覚えてから夜勤に入る職場もあります。

未経験者にとっては、利用者さんの名前、介助方法、排泄パターン、ナースコール対応、記録方法、緊急時の流れなどを理解しないまま夜勤に入ると、不安が大きくなりやすいです。

面接では、次のように確認しておくとよいでしょう。

面接で聞きたい質問

「未経験の場合、夜勤に入るのは入職後どれくらいからですか?」
「最初の夜勤は同行がありますか?」
「独り立ちまでの目安や判断基準はありますか?」
「夜間に判断に迷った時の連絡体制を教えていただけますか?」

質問することで、教育体制や夜勤への考え方が見えやすくなります。

職場見学では夜勤につながる日中の様子を見る

夜勤の様子は、日中の職場見学だけでは分かりにくい部分があります。

それでも、日中の職場の雰囲気から夜勤の大変さを想像できることもあります。

たとえば、職員が常に走り回っている、利用者さんへの声かけが少ない、記録や申し送りが雑、職員同士が相談しにくそうな雰囲気がある場合、夜勤でも負担が大きい可能性があります。

逆に、職員同士が自然に声をかけ合っている、利用者さんの状態を共有している、新人への説明が丁寧な職場は、夜勤に入る時も相談しやすい傾向があります。

見学では、きれいな設備だけでなく、職員の表情や声かけ、忙しい時の対応を見ておきましょう。

夜勤がきつい時に相談できる職場かを見極める

夜勤ありの職場を選ぶ時に大切なのは、きつくなった時に相談できるかどうかです。

どれだけ条件が良く見えても、体調不良や不安を相談できない職場では、長く働くのが難しくなることがあります。

面接で「夜勤が不安です」と伝えるのは悪いことではありません。むしろ、未経験者や夜勤経験が少ない人にとって自然な不安です。

その時の対応で、職場の姿勢が見えることもあります。

丁寧に説明してくれる職場であれば、入職後も相談しやすい可能性があります。一方で、「慣れれば大丈夫」「みんなやっている」とだけ言われる場合は、教育やフォローが十分か慎重に確認した方がよいでしょう。

まとめ:介護職の夜勤がきつい時は、合わない理由を分けて考えよう

介護職の夜勤は、日勤とは違うきつさがあります。

少人数での対応、生活リズムの乱れ、排泄介助やナースコールの重なり、急変や転倒への不安、朝方の業務量などが負担になりやすいです。

ただし、夜勤がきついと感じるからといって、介護職そのものに向いていないとは限りません。

今の職場の夜勤体制が合っていないだけの場合もあります。夜勤回数、勤務時間、休憩、同行夜勤、緊急時の連絡体制などを見直すことで、負担を減らせることもあります。

大切なのは、無理に我慢し続けることではありません。

体調や生活に影響が出ている場合は、早めに上司へ相談し、夜勤回数の調整や日勤中心の働き方、別の施設形態への転職も含めて考えてよいでしょう。

この記事のまとめ

・介護職の夜勤は、少人数対応や生活リズムの乱れできついと感じやすい
・夜勤手当だけで判断せず、勤務時間や休憩、夜勤体制を確認することが大切
・未経験者は、夜勤開始時期や同行夜勤の有無を必ず確認したい
・夜勤が合わないことと、介護職が合わないことは同じではない
・体調不良や強い不安が続く場合は、無理をせず働き方を見直す
・自分に合う職場や勤務形態を選ぶことで、介護職を続けやすくなることもある

夜勤に慣れる人もいますが、どうしても合わない人もいます。

どちらが良い悪いではなく、自分の体調、生活、働き方に合っているかが大切です。

介護職を続けるためにも、夜勤がきついと感じた時は一人で抱え込まず、相談しながら現実的な選択肢を考えていきましょう。

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