介護職として働いていると、「仕事の責任は重いのに、給料が安いのはなぜ?」と感じる場面があるかもしれません。
排泄介助、入浴介助、移乗介助、認知症の方への対応、事故防止、記録、申し送りなど、介護職の仕事は決して簡単ではありません。それなのに給与明細を見ると、「この大変さでこの金額なのか」と落ち込んでしまう人もいます。
ただ、介護職の給料が安く感じられる理由は、本人の努力不足だけではありません。介護保険制度、介護報酬、事業所の経営状況、資格、夜勤、手当、職場の給与体系など、いくつもの要素が関係しています。
この記事では、介護職の給料が安いと言われやすい理由と、収入を上げるために見直したいポイントを、現場で働く人にもわかりやすく解説します。
この記事でわかること
・介護職の給料が安いと感じやすい理由
・介護職の給与が決まる仕組み
・同じ介護職でも給料に差が出るポイント
・収入を上げるために見直すべき手当や資格
・転職で給料を上げたい時の確認事項
・給料が安くてつらい時の考え方
介護職の給料が安いと感じやすいのはなぜか
仕事内容の重さと給料が見合わないと感じやすい
介護職の給料が安いと感じやすい一番の理由は、仕事内容の責任や負担に対して、給与が十分に感じられないことです。
介護職は、利用者さんの生活を支える仕事です。食事、排泄、入浴、移乗、服薬確認の補助、見守り、記録、家族対応など、日々の業務は幅広くあります。
特に現場では、利用者さんの転倒、誤嚥、体調変化、介助拒否、認知症による不穏など、緊張感のある場面も少なくありません。小さな見落としが事故につながることもあるため、常に注意を払う必要があります。
それだけ責任がある仕事なのに、給与が思ったより高くないと、どうしても「介護職の給料は安い」と感じやすくなります。
身体的にも精神的にも負担がある
介護職は、体を使う仕事です。移乗介助、入浴介助、排泄介助、シーツ交換、車椅子移動など、腰や肩に負担がかかる業務もあります。
また、体力面だけでなく精神的な負担もあります。
たとえば、次のような場面です。
・利用者さんから強い言葉を受ける
・何度も同じ説明をする必要がある
・人手不足で休憩が取りにくい
・事故やヒヤリハットに気を張る
・職員同士の連携に気を使う
・家族対応や記録に追われる
こうした負担が重なると、給料の金額以上に「割に合わない」と感じやすくなります。
大切な視点
介護職の給料が安いと感じるのは、甘えではありません。
仕事の責任、身体的負担、精神的負担を考えた時に、給与とのバランスに違和感を持つのは自然なことです。
未経験スタートでは基本給が低めになりやすい
介護職は未経験から始めやすい仕事ですが、その分、最初の基本給は高くない職場もあります。
無資格・未経験で入職する場合、最初はできる業務が限られます。身体介護も、すぐに一人で任されるわけではありません。記録、見守り、清掃、配膳、先輩職員の補助などから始まることも多いです。
そのため、職場によっては「未経験者は低めの給与からスタートし、資格や経験、夜勤、役職で上げていく」という給与体系になっていることがあります。
ただし、未経験だからずっと給料が低いとは限りません。介護福祉士の取得、夜勤への対応、リーダー業務、サービス提供責任者、生活相談員など、経験を積むことで収入が変わる可能性はあります。
手当込みの月給で実態が見えにくいこともある
介護職の求人では、「月給〇万円以上」と書かれていても、その中にさまざまな手当が含まれていることがあります。
たとえば、次のような手当です。
・処遇改善手当
・夜勤手当
・資格手当
・職務手当
・皆勤手当
・早番、遅番手当
・固定残業代
一見すると月給が高く見えても、基本給が低く、夜勤や残業をしないと収入が伸びない場合もあります。
反対に、基本給は普通でも、賞与や昇給、資格手当、退職金制度が整っている職場もあります。求人を見る時は、月給の総額だけでなく、基本給と手当の内訳を見ることが大切です。
介護職の給料が上がりにくい背景にある仕組み
介護サービスの収入は自由に決めにくい
介護職の給料を考えるうえで避けて通れないのが、介護報酬の仕組みです。
介護サービスの多くは、介護保険制度の中で提供されています。事業所が利用者さんに介護サービスを提供すると、その対価として介護報酬を受け取ります。介護報酬は、原則として7割から9割が介護保険から、1割から3割が利用者負担となり、サービスごとに定められた基準で算定されます。(長寿科学振興財団)
つまり、一般的な商売のように「人件費が上がったから、すぐに料金を大きく上げる」ということが簡単ではありません。
もちろん、介護事業所も利益を出さなければ運営を続けられません。建物の維持費、食材費、光熱費、介護用品、送迎車両、事務職員や看護職員の人件費など、介護職の給与以外にも多くの費用がかかります。
そのため、事業所の収入に限りがある中で、人件費をどこまで上げられるかは、法人の経営状況にも左右されます。
人手不足でも給料が一気に上がりにくい
介護業界は人手不足と言われることが多いですが、人手不足だからといって、すぐに給料が大きく上がるとは限りません。
本来、人が足りない仕事は給与が上がりやすいと考えられます。しかし介護の場合、収入の多くが制度によって決まるため、事業所が自由に大幅な賃上げをするのは簡単ではありません。
また、介護施設では人員配置基準があります。利用者さんの安全を守るために必要な職員数を確保しなければならず、人件費の負担は大きくなります。
その結果、職員一人ひとりの給料を上げたいと思っていても、経営的に余裕がない職場ではなかなか反映されにくいことがあります。
処遇改善加算があっても職場によって差が出る
介護職の給与を改善するために、国は処遇改善に関する制度を設けています。現在は「介護職員等処遇改善加算」として、事業所の収入に加算される仕組みがあります。厚生労働省は、処遇改善加算について、事業所の収入をベースに加算率を追加し、事業所内で柔軟に配分できるものと説明しています。(厚生労働省)
また、令和6年6月以降は処遇改善に係る加算が一本化され、令和6年度に2.5%、令和7年度に2.0%のベースアップにつながるよう、加算率の引き上げが行われました。
ただし、処遇改善加算があるからといって、すべての介護職員の給料が同じように上がるわけではありません。
職場によって、配分方法は異なります。
・基本給に反映する
・毎月の手当として支給する
・一時金として支給する
・資格や経験に応じて差をつける
・介護職以外の職種にも一部配分する
このため、同じ介護職でも「処遇改善手当が毎月しっかり出る職場」と「支給額が少なく感じる職場」に分かれることがあります。
確認ポイント
処遇改善手当があるかどうかだけでなく、
「毎月いくら支給されるのか」
「基本給に反映されるのか」
「賞与に影響するのか」
まで確認しておくと、実際の収入を判断しやすくなります。
小規模事業所や稼働率によっても給与に差が出る
介護職の給料は、事業所の規模や稼働率にも影響されます。
たとえば、入居率が高く安定している施設、複数の事業を運営している法人、加算の取得に積極的な職場は、給与や手当を整えやすい傾向があります。
一方で、利用者数が少ない、職員の定着率が低い、加算を十分に取れていない、経営が不安定な職場では、給料が上がりにくいことがあります。
もちろん、小規模事業所がすべて悪いわけではありません。人間関係が近く、働きやすい職場もあります。ただ、収入面を重視するなら、給与体系や昇給制度、加算の取得状況は確認しておきたいポイントです。
同じ介護職でも給料に差が出るポイント
施設形態によって手当や働き方が変わる
介護職といっても、働く場所によって給料は変わります。
特別養護老人ホーム、有料老人ホーム、グループホーム、老健、デイサービス、訪問介護など、施設形態によって仕事内容も勤務時間も異なります。
特に収入に影響しやすいのは夜勤の有無です。
夜勤がある入所施設では、夜勤手当がつくため月収が上がりやすくなります。一方、デイサービスのように日勤中心の職場では、夜勤手当がない分、月収は控えめになりやすいことがあります。
| 働く場所 | 給料に影響しやすい点 | 注意したいこと |
|---|---|---|
| 特養 | 夜勤手当、介護度の高い利用者対応 | 身体介護の負担が大きい場合がある |
| 有料老人ホーム | 夜勤手当、施設ごとの給与差 | 法人によって待遇差が大きい |
| グループホーム | 夜勤手当、少人数ケア | 認知症対応の負担がある |
| デイサービス | 日勤中心で生活リズムを整えやすい | 夜勤手当がないため月収は上がりにくいことがある |
| 訪問介護 | 資格や件数で収入差が出やすい | 移動時間やキャンセル時の扱いを確認する |
収入だけで見ると夜勤ありの職場が有利に見えることがありますが、体力面や生活リズムへの影響もあります。
給料を上げたいから夜勤を増やすという考え方は現実的ですが、無理をしすぎると体調を崩すこともあります。自分の体力や家庭の事情も含めて考えることが大切です。
夜勤・早番・遅番・残業で月収が変わる
介護職の月収は、基本給だけでなく勤務シフトによって大きく変わります。
特に夜勤手当は、収入に直結しやすい手当です。夜勤1回あたりの金額は職場によって異なりますが、月4回、5回と入ると、月収に大きく影響します。
また、早番手当や遅番手当、年末年始手当、残業代がつく職場もあります。
ただし、注意したいのは、手当が多いほど体への負担も増えやすいという点です。
夜勤が多すぎると、睡眠リズムが崩れたり、休日に疲れが残ったりすることがあります。残業が多い職場では、一時的に収入は増えても、長く続けるのがつらくなる場合もあります。
給料を考える時は、月収だけでなく「その働き方を続けられるか」も一緒に見た方が安心です。
資格の有無で手当や昇給が変わる
介護職で収入を上げたい場合、資格は大きなポイントになります。
特に介護福祉士は、資格手当や昇給、役職へのステップにつながりやすい資格です。職場によっては、初任者研修、実務者研修、介護福祉士で手当額が分かれていることもあります。
資格によって期待される役割も変わります。
・新人指導
・記録の質の向上
・介護計画への理解
・医療職や相談員との連携
・家族への説明補助
・リーダー業務
資格を取れば必ず大幅に給料が上がるとは言えませんが、無資格のままよりも選べる職場や役割が広がりやすくなります。
収入アップにつながりやすい資格の流れ
□ 介護職員初任者研修
□ 実務者研修
□ 介護福祉士
□ 認知症介護実践者研修など職場で評価される研修
□ ケアマネジャーなど次の職種につながる資格
役職や担当業務で差がつくこともある
介護職の給料は、現場業務だけでなく役職によっても変わります。
たとえば、一般職員とリーダー、主任、副主任、管理者候補では、手当や基本給が異なる場合があります。
ただし、役職がつくと収入が上がる一方で、責任も増えます。
・新人指導
・シフト調整
・事故報告の確認
・家族対応
・職員間の調整
・会議への参加
・記録や書類の確認
こうした業務が増えるため、「少し給料は上がったけれど、負担もかなり増えた」と感じる人もいます。
役職を目指す場合は、手当の金額だけでなく、どこまで責任を持つのか、残業が増えるのか、相談できる上司がいるのかも確認しておきましょう。
介護職が収入を上げるために見直したいこと
まず給与明細の内訳を確認する
収入を上げたいと思った時、最初に見たいのは給与明細です。
「給料が安い」と感じていても、どこが低いのかを整理しないと、次の行動が決めにくくなります。
確認したいのは、次の項目です。
| 確認する項目 | 見るポイント |
|---|---|
| 基本給 | 昇給や賞与の計算に関係しやすい |
| 処遇改善手当 | 毎月支給か、一時金か、金額はいくらか |
| 夜勤手当 | 1回あたりの金額と月の回数 |
| 資格手当 | 初任者研修、実務者研修、介護福祉士で差があるか |
| 残業代 | 実際の残業時間に対して適切に支払われているか |
| 賞与 | 基本給ベースか、評価制度があるか |
特に基本給が低く、手当で月給を高く見せている職場では、賞与や退職金、昇給に影響することがあります。
月給だけでなく、年収で考えることが大切です。
処遇改善手当の支給方法を確認する
介護職の給料を考えるうえで、処遇改善手当は重要です。
ただし、処遇改善手当は職場によって支給方法が異なります。毎月の手当にする職場もあれば、賞与のようにまとめて支給する職場もあります。
確認したいのは、次のような点です。
処遇改善手当の確認リスト
□ 毎月いくら支給されているか
□ 一時金として支給される場合、年に何回か
□ 基本給に組み込まれているのか
□ 介護福祉士や経験年数で金額が変わるか
□ 非常勤やパートにも支給されるか
□ 求人票の月給に含まれているか
処遇改善加算は、制度としては介護職の賃金改善を目的にしたものですが、実際の見え方は職場によって違います。
「処遇改善手当あり」と書かれているだけで安心せず、具体的な金額と支給方法を確認しましょう。
夜勤回数を増やす前に体力とのバランスを見る
介護職で月収を上げる方法として、夜勤を増やすことは現実的な選択肢です。
夜勤手当がしっかりつく職場であれば、月の夜勤回数によって収入は変わります。夜勤専従に近い働き方を選ぶ人もいます。
ただし、夜勤は体への負担があります。
・睡眠リズムが崩れやすい
・休日に疲れが残りやすい
・食生活が乱れやすい
・夜間の急変や転倒対応に緊張する
・少人数勤務で責任が重い
未経験者や体力に不安がある人が、いきなり夜勤を増やしすぎるのはおすすめできません。
夜勤で収入を上げたい場合は、同行夜勤の回数、夜勤中の職員体制、休憩の取り方、急変時の連絡体制を確認してから判断しましょう。
資格取得で長期的に収入を上げる
すぐに収入を大きく上げるのは難しくても、資格取得は長期的な収入アップにつながりやすい方法です。
特に介護福祉士は、求人の選択肢が広がりやすく、資格手当や役職への評価にも関係しやすい資格です。
資格取得を考える時は、職場の支援制度も確認しましょう。
・研修費用の補助があるか
・実務者研修の受講支援があるか
・シフト調整をしてくれるか
・資格取得後に手当が増えるか
・介護福祉士取得後のキャリアパスがあるか
資格を取っても手当がほとんど変わらない職場もあります。その場合は、資格取得後に転職を考えることで、収入アップにつながることもあります。
ポイント
資格は「今の職場で給料を上げるため」だけでなく、
次に選べる職場を増やすための準備にもなります。
転職で給料を上げたい時に見るべきポイント
月給の高さだけで判断しない
介護職の給料が安いと感じて転職を考える時、求人票の月給だけで判断するのは危険です。
月給が高く見えても、夜勤手当や固定残業代が含まれている場合があります。反対に、月給はそこまで高くなくても、賞与、昇給、退職金、資格手当が整っていて、年収で見ると悪くない職場もあります。
求人を見る時は、次のように確認すると比較しやすくなります。
| 比較する項目 | 確認する内容 |
|---|---|
| 基本給 | 手当を除いた金額 |
| 夜勤手当 | 1回あたりの金額と平均回数 |
| 賞与 | 年何回、何か月分か |
| 昇給 | 毎年あるか、評価基準はあるか |
| 資格手当 | 介護福祉士でいくら増えるか |
| 処遇改善手当 | 月給に含むのか別支給か |
| 残業代 | 固定残業か、実働分支給か |
特に「月給〇万円以上」と書かれている求人は、内訳を必ず確認しましょう。
面接では給与の仕組みを具体的に聞く
面接で給料の話をするのは気が引けるかもしれません。
しかし、給与条件を確認しないまま入職すると、後から「思っていた金額と違った」と感じることがあります。
聞き方を工夫すれば、失礼にはなりません。
面接で聞きたい質問
「基本給と各種手当の内訳を教えていただけますか?」
「処遇改善手当は毎月支給でしょうか。それとも一時金でしょうか?」
「介護福祉士を取得した場合、資格手当や昇給はありますか?」
「夜勤は月に何回程度で、1回あたりの手当はいくらでしょうか?」
「入職後の昇給や評価制度について教えていただけますか?」
給与について聞く時は、「長く働くために条件を確認したい」という姿勢で聞くと自然です。
給料が高い求人ほど仕事内容も確認する
介護職の求人の中には、相場より高い給与を出している職場もあります。
もちろん、待遇が良い職場もあります。しかし、給料が高い理由を確認することも大切です。
たとえば、次のような背景があるかもしれません。
・夜勤回数が多い
・介護度が高い利用者さんが多い
・人手不足で残業が多い
・離職率が高く人が定着していない
・管理者候補として責任が重い
・訪問件数や担当件数が多い
給料が高いこと自体は悪いことではありません。ただし、仕事内容や勤務体制を確認しないと、入職後に負担の大きさで悩むことがあります。
注意
給料の高さだけで転職先を決めると、
「収入は上がったけれど続けるのがつらい」
という状況になることがあります。
給料、仕事内容、人員体制、休みやすさをセットで見ましょう。
今の職場で改善できる可能性も確認する
給料が安いと感じた時、すぐに転職する前に、今の職場で改善できることがないか確認するのも一つの方法です。
たとえば、次のようなことです。
・資格手当の対象になる資格を取る
・夜勤回数を増やせるか相談する
・常勤登用や雇用形態の変更を相談する
・リーダーや役職への道があるか聞く
・処遇改善手当の支給方法を確認する
・評価面談で昇給条件を聞く
ただし、何年働いても昇給がほとんどない、資格を取っても手当がない、相談しても説明がない職場では、転職を考えることも現実的です。
我慢だけで解決しようとせず、情報を集めて判断しましょう。
給料が安くてつらい時に考えたい働き方
「介護職だから仕方ない」で終わらせない
介護職の給料が安いと感じても、「介護業界はそういうものだから」と諦める必要はありません。
確かに、介護職の給料には制度上の限界があります。しかし、職場によって待遇は大きく違います。
同じ介護職でも、基本給、夜勤手当、資格手当、処遇改善手当、賞与、昇給制度は職場ごとに差があります。
大切なのは、今の給料が低い理由を整理することです。
・無資格だから低いのか
・夜勤がないから低いのか
・基本給が低いのか
・処遇改善手当が少ないのか
・昇給制度が弱いのか
・そもそも法人の給与水準が低いのか
理由がわかると、資格を取るべきか、働き方を変えるべきか、転職を考えるべきかが見えやすくなります。
生活が苦しいなら早めに相談する
給料が安く、生活が苦しい状態が続いているなら、早めに対策を考えることが大切です。
「もう少し頑張れば何とかなる」と思っていても、家賃、食費、車の維持費、通信費、医療費、家族の支出などで余裕がなくなると、心にも負担がかかります。
まずは、収入と支出を整理してみましょう。
生活面の見直しチェック
□ 毎月の手取り額を把握している
□ 固定費がいくらか確認している
□ 夜勤や残業に頼りすぎていない
□ 賞与を含めた年収で考えている
□ 今の職場で昇給の見込みがある
□ 転職した場合の年収差を比較している
収入が足りない状態を精神論で乗り切ろうとすると、疲れがたまりやすくなります。必要であれば、転職サイト、ハローワーク、職場の上司、信頼できる人に相談してみましょう。
収入だけでなく続けやすさも見る
給料を上げることは大切です。しかし、介護職を長く続けるなら、収入だけでなく働きやすさも大切です。
給料が少し高くても、人間関係が悪い、休みが取れない、夜勤が多すぎる、教育体制がない職場では、長く続けるのが難しくなります。
反対に、給料は平均的でも、職員同士が相談しやすく、休みが取りやすく、資格取得を応援してくれる職場なら、将来的に収入を上げやすいこともあります。
介護職で収入を上げたい時は、次のようなバランスで考えると失敗しにくくなります。
・今の手取り
・年収
・賞与
・夜勤回数
・残業時間
・資格支援
・人間関係
・体力的に続けられるか
・将来のキャリアにつながるか
給料だけでなく、働き方全体を見ることが大切です。
まとめ:介護職の給料が安い理由を知り、上げられる部分から見直そう
介護職の給料が安い理由は一つではない
介護職の給料が安いと感じる理由は、単純ではありません。
介護報酬の仕組み、事業所の経営状況、処遇改善加算の配分、資格、夜勤、役職、地域差など、複数の要素が重なっています。
そのため、「介護職は給料が安いから無理」とすぐに決めつける必要はありません。
ただし、仕事内容の責任や負担に対して給料が低く感じるのも自然なことです。自分を責めず、まずは今の給与の内訳を整理してみましょう。
収入を上げるには確認と比較が必要
介護職が収入を上げるためには、勢いだけで転職するのではなく、確認と比較が大切です。
まずは、今の職場で次の点を確認しましょう。
・基本給はいくらか
・処遇改善手当はいくらか
・資格手当はあるか
・夜勤手当は適正か
・昇給制度はあるか
・賞与はどのように計算されるか
・資格取得後に収入が変わるか
そのうえで、他の職場の求人と比べると、自分の給料が本当に低いのか、どこを変えれば収入が上がるのかが見えやすくなります。
無理に我慢せず、選択肢を持つことが大切
給料が安いと感じながら働き続けるのは、精神的にも負担になります。
もちろん、すぐに辞める必要はありません。資格取得、夜勤回数の見直し、手当の確認、上司への相談など、今の職場でできることもあります。
一方で、説明がない、昇給がない、資格を取っても評価されない、心身の負担が大きすぎる職場なら、転職を考えることも悪い選択ではありません。
この記事のまとめ
・介護職の給料が安い理由は、仕事内容だけでなく制度や職場の給与体系も関係している
・月給だけで判断せず、基本給、手当、賞与、昇給を確認することが大切
・処遇改善手当は職場によって支給方法や金額に差が出る
・夜勤、資格、役職、働く施設形態によって収入は変わる
・給料を上げたい時は、今の職場で改善できることと転職で変えられることを分けて考える
・生活が苦しい、将来が見えないと感じる場合は、無理に我慢せず早めに相談する
介護職は、利用者さんの生活を支える大切な仕事です。しかし、大切な仕事だからこそ、働く側の生活も守られる必要があります。
「給料が安い」と感じた時は、我慢だけで終わらせず、給与明細を見直し、資格や手当を確認し、必要であれば職場を比較してみましょう。
収入を上げる道は一つではありません。自分に合った働き方を選びながら、無理なく続けられる環境を探していくことが大切です。


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